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2014

12/08

Mon.

2014関西大学Aリーグ関西学院大学戦+α(11月22日) 

■関西大学Aリーグ  
11月22日(日)関西学院大学戦+α
■宝が池球技場
■天候: 晴れ
■結果:  D14-26K

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今年の関西リーグは緒戦の天理大戦を観戦して以降、第2戦の大阪体大戦を除いて近大戦、摂南大戦、京産大戦と競技場観戦、関学戦はテレビ録画での観戦となりました。早いものでもう12月、関西リーグは6日の西京極立命戦を残すのみで、翌週14日からは大学選手権が始まります。セカンドステージを1位通過して、2月の日本選手権までシーズンを続けられるかどうか。それぞれが満を持した16校のサバイバルですね。

天理戦で見せたディフェンスをやり切れれば、得点力には多くを期待できないものの、スクラムの強さを頼りに勝ち凌いで行けると思いました。でも、甘かったですね。近大戦で苦戦した際に岩村君が「規律」という言葉を使われました。関西リーグ7試合を凌ぎきるディフェンスには、規律の面で固められなかったのかも知れません。ただ、それでも、点差だけをみれば京産戦、関学戦ともに相手を1本抑えてこちらが1本上積みすれば勝てただけに、何より学生の皆さんは残念だったことでしょう。

ただ、この2試合、敗戦に妙に納得したのも事実でした。人間がやることですから浮き沈みがあって当然なんですが、今季のチームはここまで想像以上に伸び悩みました。ディフェンスがいずれオフェンスに好い影響を与えるだろうと天理戦で思ったものが、逆に、オフェンスでなかなか形を作れないことがディフェンスに影響したでしょうか。学生の皆さんが余計な閉塞感を感じていないか心配です。

この土曜日には関西リーグの最終戦が行われます。できれば関西3位通過で、関東方面の2位2校と闘ってほしいですね。また、立命にはここ2年勝ててませんし、昨年は強さを見せ付けられて敗れましたので、今年は両校の強みを出し合い、その上で同志社が立命を組み伏せるゲームを期待します。


一昨年はチーム造りの遅れがあり、昨年はフィジカルで立命に敗れました。ともに競技力不足がありましたので、得点力不足も仕方がないと思いました。ところが、今季は個々の競技能力が上がっているはずです。それなのにどうして得点力が伸びないのか。どうにも腑に落ちず、心の収まりが悪いもので、落ち着けば一度ゆっくり、大学選手権までに素人なりの整理と思索をしてみたいと思っていました。

独白です。ここ数年、遅れ遅れながらも自分なりの観戦レポートを上げてきましたが、今季は天理戦のみで、近大戦、摂南戦、京産戦と挑戦はしたものの、仕上げることができませんでした。ここのところ同志社熱は冷める一方で、モチベーションの低下を否定しません。ただ、ラグビー嫌いになったわけではありませんので、影響はあるものの、そのこととレポートとは関係ないと思っています。しかし、恥ずかしくらいの時間をかけて断片的な文章を積み上げても、結局は仕上がりませんでした。

振り返れば、前記の「腑に落ちなさ、収まりの悪さ」を抱えていたからだと思います。なぜ今季も得点力が伸びないのか・・・。レポートの前提となる基本的な疑問ですね。自分の感覚がズレているだけで、実は今年も競技能力が上がっていないのかも知れない・・・。今のシステムは本当に選手の能力に合っているのだろうか・・・。システムの練習に時間を割く分、基礎スキルが疎かになっているのかも・・・。指導と学生のキャプテンシーの棲み分けはどうなってるんだろう・・・。


現在のスタイルは宮本前監督が導入され、その後は山神監督が継承されました。導入後、3年以上が過ぎましたので、おそらく山神監督はシステム化を進められていると想像しています。輪島さんのブログでストラクチャーという言葉を教えていただきましたが、そのストラクチャー・プレーの構築ですね。

大雑把だった古き良き時代とは異なり、現在は学生ラグビーでも相当に緻密化が進んでいます。トレーニング技術とディフェンス技術が年々に進化する中、勝利するためにオフェンスはパターン化した攻撃形、ストラクチャー・プレーを磨いて得点の確率を上げなければなりません。「自由奔放」の看板に惹かれてラグビーに入った私は一抹の寂しさを覚えますが、システム化は勝つために必要な時代からの要請だと思います。


整理の手始めに、関西リーグでのここ数年の同志社の得点結果を出してみました。スタイルが導入された2011年度の関西リーグは6勝し、その1試合平均得点は36点でした。敗れた天理戦を含めると33点に下がります。昨季2013年度は5勝し、その平均が34点でした。引き分けの体大戦と敗戦の立命戦を加えると32点となります。今季はここまで4勝の平均が41点で、敗れた2戦を加えると34点になります。参考までに2012年度は1試合平均25点でした。

また、優勝校の得点結果と上位4校同士の対戦結果も出してみました。優勝校の得点結果は2011年度の天理が平均61点、2012年度の天理が36点、2013年度の立命が42点、今年度の関学が41点です。上位4校同士、6試合の得点総計が2011年度が計368点、2012年度が計261点、2013年度が少し増えて計325点、今年度は天理が4位に入ると計275点、立命が3位に入ると228点に最終戦2校分の得点が加わります。

最初の数字から見えるものはスタイルが導入後も慢性的な得点力不足が解消されず、システム化の成果も数字に表れない同志社の姿です。そして、2つ目の数字から覗えるものは上位校の得点低下傾向、反比例してディフェンスレベル上昇傾向です。この両者を総合しますと、同志社はオフェンス力の強化の成果はあるものの、並行して対戦校のディフェンス力も向上したので、結果的に得点力が伸び悩んでいると言えそうです。

もちろん、これらの数字には他に様々な要素が含まれます。これだけで1つの結論を導くのは突っ込みどころ満載です。ただ、大まかな傾向は見てもいいのではないかと思います。同志社は競争の中で相対的に停滞して見えるものの、競争に参加していないわけではなさそうです。ようやく関西リーグでも定着し始めたそれなりの強化競争です。もし、走るのを止めたり、歩き始めるとたちまち置いて行かれると思います。


スタイルについて考えたいと思います。言うまでもなくこのスタイルは、横に広いオフェンス・ラインを敷き、速く大きくボールを動かすことでディフェンスの人数を減らし、どこからでも攻撃できる状況作りを目的にしています。振り回してディフェンスに大きな穴を開けるイメージなので、近場の連続攻撃で小さな穴をこじ開け、そこを一気に突くジャパンのアタック・シェイプとは発想が異なります。

ポイントからポイントをヨコに大きく動かしますので、当然豊富な運動量が要求されます。また、ディフェンスに大きな穴を開けるため、高度なパス能力やランのスピード、運動量等、優れたフィジカル、競技能力が要求されますので、そうではないチームには難しい、高度なラグビーだと理解しています。

この形ででトライを積み重ねると非常に魅力的なラグビーになりますが、数的状況を生み出せずラインブレイクできない状況に陥ると、ボールを動かすだけで一転してストレスフルなラグビーになり、ターンオーバーからの失点リスクも高まります。昨季の大学選手権では日大戦と筑波戦が好対照ですね。ハイリスク・ハイリターンなラグビーのようにも見えます。

そもそも、今のスタイルは同志社の選手に合っているのでしょうか。合っているとすれば、ブレイクスルー、なかなか突き抜けられない問題はどこにあるのでしょう。自分なりの納得を求めて、関学戦のビデオをじっくりと見直しました。その中で拾い上げた3つのシーンを詳述します。


(1) 前半20分の関学のオフェンス・シーン。

同志社陣25m右ラインアウトから即、⑨がパスアウト。
⇒⑦がタテ突入してラック。ここで⑥⑤⑧が同志社4番をスウィープし、⑨が左②にパスアウト。
⇒②がタテ突入してゲイン後ラック。ここで④がラックに入ろうとする同志社(不明)をスウィープし、⑨が左⑩にパスアウト。
⇒⑩がタテ突入してゲイン後ラック。ここで⑤⑦がラックに入ろうとする同志社10番をスウィープし、⑨が左⑥にパスアウト。
⇒⑥がタテ突入するも孤立気味。何とかラックにして⑨が左のFWにパスアウト。
⇒ここで左のスペースがなくなり、⑨が右⑧にパスアウトし、⑧がラック。この辺りでは同志社ディフェンスの圧力を受け、前進が詰まり気味。⑨が右⑩にパスアウト。
⇒⑩が⑭にパスし、⑭がタテ突入でラック。⑨が⑥にパスアウト。
⇒⑥がタテ突入し、⑦⑤が付いてラック。再び攻撃ラインが前に動き始め、⑨が②にパスアウト。
⇒②がタテ突入し、④が付いて同志社2番をスウィープし、⑨が⑩にパスアウト。
⇒左展開で⑩が大外の⑭にロングパス。⑭のタテ突破を同志社15番がタッチに出す。

関学はアタック・シェイプ系の攻撃スタイルを採用しており、FW近場を執拗に突いて、ディフェンスの穴を開けに来ます。基本、FWとSHでラックをリサイクルしますが、ディフェンスの状況によってはBKのタテのスピードも活用します。FWはユニットで動き、ディフェンスをスウィープする意識が高いです。また、ダウンボールはロング・リリースの意識が高く、素人目にも教科書的です。一旦停滞しかけたラックを再び前に動かすプレーからは、基礎に忠実によく鍛えられていることが想像されました。

以前の大学ラグビー観戦では牧歌的に、「よく鍛えてるなあ、偉いなあ」と思ったものですが、近頃は思いません。アタック・シェイプ系の関学にとって、FW近場の効果的ラックは生命線のひとつです。この部分をシステム化し、ストラクチャー・プレーとして磨き上げるのは偉いなあじゃなくて、当たり前のことですね。

アタック・シェイプ系は比較的シンプルな攻撃法なのでストラクチャー・プレー化しやすく、集中して効果的に鍛えることができそうです。また、近場を複数でボール・キープしますので、ターンオーバーされるリスクが低いメリットもありそうですね。

関学のゲームは天理戦と立命戦の前半だけを見ましたが、彼らは通用しようがしよまいが準備した形を愚直に実践し、最後はディフェンスを根負けさせてトライを獲っていました。大学選手権では対抗戦の2校とリーグ戦1校と対戦するそうですが、理論化が進む筑波、そして優秀な個人技を活かしてボールを動かす大東文化、取り敢えずはこの2校相手にどれだけ準備した形を出せるか、楽しみに拝見したいと思います。なお、キックを使わないという評もあるようですが、ディフェンスが堅ければキックでエリアを取る総合力は持っています。同志社戦ではオフェンスが機能しましたので、キックでエリアを取る必要はありませんでした。


(2) 後半40分の同志社のオフェンス・シーン

後半キック・オフを自陣右中間でラックにし、㉑が左㉒にパスアウト。
⇒㉒が左⑥にパス。⑥がタテに突入し、⑦⑧が付いてラック。㉑が左㉒にパスアウト。
⇒㉒が左⑬にパス。⑬がタックルを1人外し、2人目で左⑪にオフロード・パス。
⇒⑪がタックルを受け、㉑に手渡しパス。ディフェンスは下がるのに精一杯。⑰が壁に。
⇒㉑が右㉒にロングパス。
⇒㉒が右⑦にロングパス。
⇒⑦がタックルを受ける瞬間に右③にパス。
⇒③がタックルを1人外し、タテに突入、10mのロングゲインしてラック。④だけがラックに入る。(ここでダブルラインができかけ)㉑が右㉒にパスアウト。
⇒㉒がストレート・ランし、右⑤にパス。⑤が開いたスペースを突き、10mのロングゲイン後タックルを受け、⑧⑥が付いて、関学はタックラーの2番だけ。㉑が左④にロングパスでパスアウト。この時、⑤⑥⑧⑭⑫㉑以外はラインを形成。
⇒④がタテを突き、⑰が入ってラック。ディフェンスに絡まれてノッコン。

これは同志社が後半開始早々、関学のキック・オフから良いオフェンスを見せたシーンです。同志社はボールを大きく展開することから、どこまでがストラクチャー・プレーでどこからがアン・ストラクチャー状態なのか正直、よく分かりません。ただ、③才田君がラインに入ってゲインした辺りまでがストラクチャーで、一旦アン・ストラクチャーを経て、再び最後の山田君のラックからストラクチャー・プレーに入ったかな?と思ったりはします。

⑬石田君、⑦田淵君のパスのファインプレーを混じえながらディフェンスラインを下がらせ、高速ラックを継続させました。ただ、関学のディフェンスはなかなかのものですね。ラグビーではピンチになるとディフェンスがボールに集まる傾向があるそうですが、⑤森山君起点の最後の「ラック」の場面でも、必要以上に寄りませんでした。でも、同志社は⑤⑥⑧⑭⑫㉑(㉒)以外はラインを準備しており、数的優位は生み出せていたと思います。


(3) 後半71分の同志社のオフェンス・シーン。

関学陣10m付近右中間スクラムから㉑が㉒パスアウト。
⇒㉒が⑫にパス。⑫がタテ突入し少しゲイン後ラック。ここに⑬⑳が入り、⑬が関学をスウィープし、㉑が左にパスアウト。
⇒⑳がピック・アンド・ゴーでタテ突入しラック。ここに⑬⑫が入り、⑬が関学7番をガードしてスウィープし、㉑が左⑲にロングパスでパスアウト。
⇒⑲が関学12番をタックルさせて殺し、左㉓にパス。㉓が左ライン際をタテに抜けてラック。ここに⑲⑪が入り、⑲が関学をスウィープし、㉑が右⑳にパスアウト
⇒⑳がタテ突入してラック。ここに⑰④が入り、関学2番をスウィープ。ここでレフェリーが関学ペナルティーで同志社アドバンテージを採用。㉑が左⑲にパスアウト。
⇒⑲がタテ突入してラック。ここに㉓⑦が入り、㉑が右㉒にパスアウト。
⇒㉒が右⑯にパス。⑯がターンしながらタテ突入してラック。ここで㉒⑫が入り、㉒が関学の絡みをスウィープし、㉑が右⑬にパスアウト。
⇒⑬がタテ突入し、オフロードパスの気持ちを見せるもラック。ここで関学の絡みを⑳⑯④でスウィープし、㉑が㉒にパスアウト。
⇒㉒に右展開のパスをするも、その後のパスがつながらず。

これも同志社がラックを継続させたシーンです。ただし、(2)のように広いヨコ展開でラインブレイクし、その後タテにラックを継続したものではなく、近場をタテに突くことで良いテンポのフェーズを重ねたものです。前半には(たぶん)まったく見せなかった攻撃法で、トライには至らなかったものの、ディフェンスにペナルティーを犯させる効果的なオフェンスでした。

後続がディフェンスの絡みをスウィープする姿勢を見せ、基本に忠実なロング・リリースの姿勢も見せました。また、⑲秦君がタックルさせてからパスするなど、このシリーズでは教科書的なプレーが随所に見られました。⑳山崎君のピック・アンド・ゴーも効果的でしたし、⑯中尾君のターンするボディー・コントロールも面白いですね。

ボールを大きくヨコに動かすのが同志社の基本ですから、同志社はBKもラックで活躍しなければなりません。⑫木村君、⑬石田君の近場のタテのリサイクルはさすがというか、石田君はオフロード・パスに積極的ですし、面白いと思います。㉓小林君のタテのスピードや基本に忠実なプレーも効果的ですね。


この試合では前半がヨコの展開重視、後半は近場のタテ突破を混ぜるというように、微妙に前後半で攻撃の色合いが異なりました。ゲームの全体の流れを見渡すと良いところを出せなかった印象が強いですが、細かく見ると通用している部分も結構あることに気付きます。

前半はディフェンスの時間が多く、スクラムのアドバンテージを出せないこともあって単発的な攻撃に終わりました。そんな中、数的優位を作り出せていたシーンもありましたので、関西リーグに限定の話になりますが、そもそもこのスタイルが同志社の選手に向いていない、競技能力的に難し過ぎることはないと思います。ただ、少し気になるのは運動量です。アップ・テンポのスピーディーなラグビーを前後半やり切った試合がありませんので、やれるポテンシャルを持っているのか、それとも、やれないから試合に表れなかったのか、ここはダーク・グレーな部分です。

また、FWはここに来て、選手個々の運動量、仕事量に差が出てきたように思います。また、全体的に瞬発系のスピードが落ちたようにも見えます。高速展開系のチームがスピードと運動量、仕事量で下回れば話になりませんし、仕事量の少ない選手の分、他の選手の負担は当然増すでしょう。落ちている選手は是非とも、今後ご自分のために頑張ってほしいですね。


基本プレー、特にラックの基礎スキルの善し悪しの部分ですが、これについても、(3)のように近場のラックでは基本への忠実さを見せており、意識が低く、基礎が疎かになっているわけではなさそうです。ただ、相手に与える圧力、鋭さに欠けますので、ディフェンス側はあまり恐さを感じていないかも知れませんね。また、ヨコ展開中は必然的にボールキャリアーが孤立気味になりますので、ボールキャリアーは激しくファイトして簡単に倒れずラックにする、また、ディフェンスを集める、田淵君のようなイヤな選手が増えることが望まれますね。

ラック以外の基礎スキルの部分ではBKのストレート・ラン、ディフェンスを一人ずつ殺しながら短いパスをつなぐプレーやライン際の狭いスペースをBKの連携で抜いて行くプレー等、眼福が関西リーグでは見られなかったように思います。広いエリアを使うラグビーだから、ザックリと大雑把でおられるのではないと思います。広いエリアを使ってエネルギーを消耗するラグビーだからこそ、チャンス時のスペースの使い方、作り方のコミュニケーションを確実なものにしていただきたいです。


今季の選手の競技能力への評価が、肌感覚として自分の中にあります。ところが、それが実際の得点力と釣り合いません。その奇妙な感覚、ミスマッチ感は正しいのか、それとも、単に選手を見る贔屓目が過ぎるだけなのか。その答えを求めて、素人なりにここまで整理を進めてきましたが、ここまで得た答えとしては、

・ 同志社が目指すラグビーはレベルが高いものの、その実践に必要な競技能力、運動量などのフィジカル面で、関西リーグ限定では無理があるようには見えない。関学戦でFWの仕事量にバラツキが見られた部分はグレー・ゾーン。また、運動量のポテンシャルが分からないので、全国レベルではダーク・グレーになる可能性もある。

・ ラック等、基礎プレーのスキルについては正直、素人なので正確には分からない。ただ、たとえ高くないにしても、関西リーグでは得点力に影響する程度ではないように思える。以前の同志社よりは教科書的プレーが見られなくなったように感じる部分は少しグレー・ゾーン。

です。

潰しておきたかった項目については、グレーな部分はあるものの一応自分的にはシロで潰せました。となると素人の限界でして、自分の中にはもう1項目しかありません。それは判断力とコミュニケーションの項目なのですが、もし、ここもさほど問題ないのであれば、同志社はポテンシャルを概ね発揮できていることになります。つまり、関学レベルのディフェンス相手だと2~3トライが関の山、それを現実として受け容れざるを得なくなります。

でも、なんか違うんですよね~。


(4) 前半28分過ぎの同志社のオフェンス・シーン。

関学陣内の左ラインアウトからモールを形成。
⇒徐々に前進して22m内ラインに入りラック。
⇒⑨が右⑩にロングパスでパスアウト。
⇒⑫がタテに突入するが相手CTBのタックルを受け絡まれる。ここでラックに入った⑬が関学ターンオーバーに耐え、続く⑩が押しこんで何とかキープし、⑨が右ロングパスで⑮にパスアウト。
⇒⑮が右の⑭にパスし、⑭が狭いスペースを抜きに出るも、関学3番に足首に手をかけられラック。⑪⑮がターンオーバーを何とか耐えて、⑨が左⑤にパスアウト。
⇒⑤が関学3人に絡まれてモール状態に。そこを⑤がラックに持ち込み、①⑥でキープして、⑨が左⑩にパスアウト。
⇒⑩が左展開で⑫にパス、⑫が左③に飛ばしパスし、③からパスを受けた左⑧がタテに突入するも、ゴール前左隅で関学がターンオーバー。

このシーンでは同志社のモールに関学ディフェンスが集められ、⑨岩村君、⑩垣内君の速いパスで木村君に渡り、その時点で右に⑬石田君、反対側から回って来た⑪宮島君、⑮崎口君、大外に⑭松井君の同志社4人に対し、関学は木村君のマークを除いて3番の選手とBK1人の2人でした。つまり、数的優位の状況が生まれていたのですが、木村君はタテ突入を選択し、そのラックの球出しに時間がかかり、ディフェンスの人数が揃ってしまいました。

どうなんでしょう。これはストラクチャー・プレーだったのでしょうか。CTBがタテを突いて、数的優位をさらに確実にするストラクチャーは分かります。ただ、たとえそうだとしても、ここはラックのリスクを犯さず、大きなポテンシャルを秘めるバック・スリーを活用してほしい場面でした。

また、さらにこのシーンではその後、ラックを何とか3つ凌いで左に高速パス展開、最後の⑧末永君がゴール前に突入しましたが、この時、右すぐ後ろには⑦田淵君が付いており、この優秀な2人で何かできなかったのかという疑問が残ります。

ストラクチャー、アンストラクチャーの語源はかつて、「オーストラリアのラグビーがストラクチャー(sutructure:構造、組織、組み立て)なら、ニュージーランドはアンストラクチャー(unstructured:組織立っていない)」という風に、両巨頭の違いを表現する言葉だったようですね。そういう意味からしますと、同志社のスタイルはおそらくアンストラクチャー系で、ストラクチャー・プレーを準備しても、すぐにアンストラクチャー状態に入ります。つまり、そこからの判断力、コミュニケーション能力の高さ要求されるラグビーなんですね。


判断という点ではさらに後半51分30秒、自陣10m付近の左中間スクラムから⑬石田君がオフロード・パスでFWのタテ突破とゲインを引き出し、⑧末永君が持ち前のスピードでボールを前に運んでラック、そこから左展開でボールが左中間の⑭松井君に渡りました。

この時、松井君の左、位置的には左タッチライン際に3人が準備完了状態で待機しており、数的には同志社が松井君を含めて4人、一方の関学は松井君のマークを含めて3人の数的優位を生むチャンスでした。ここで松井君はディフェンスの厚いところに突っ込むプレーを選択し、ターンオーバーされる起点になりました。

また、後半40分、前述の(2)のシーンの最後、⑤森山君が作ったポイントから㉑大越君が左展開のロングパス、受けた④山田君がタテ突入し、右に並走する⑰海士君とラックにしましたが、ディフェンスに絡まれノッコンでチャンスが消えました。

山田君、海士君の2人でラックで良いラックを作り、準備完了の8~9人が並ぶ左オフェンスラインに大越君がパスアウトして数的優位を確実にする。それがこのプレーの狙いでして、準備されたストラクチャー・プレーのようにも見えます。もしそうなのであれば、絶対に成功させなければならないプレーでした。でも、どうなんでしょう。問題は山田君のノッコンではないように思います。

ディフェンスの堅いところに突っ込んで、FW2人がラックでテンポアップを狙うわけですが、上位レベルとの対戦ではおそらく簡単な作業ではないと思います。チャンスを作っても、その後の攻撃で尻つぼみになるシーンを今春から何度も目にしましたが、その多くはこのパターン、ディフェンスがまだ堅いところに突っ込んでボールが停滞するパターンでした。

言うまでもありませんが、成功率の高いプレーがストラクチャー・プレーです。もし、チームとしてこのプレーをストラクチャーとするならば、磨いて磨いて成功率を上げるしかありません。しかし、上がらなければプランAは将来課題として公式戦では使わず、プランB、プランCで配置人数等々、システムの調整があっても良いのではないでしょうか。システムと言っても、要は勝つためのツールです。使う人の目的に合わせて調整するのが、優れた職人の能力のひとつだと思います。

また、この場面もし、山田君と海士君のラック形成がストラクチャーでなく選手の判断だとしたら、山田君には左後方のラインにパスする選択肢もあったでしょうし、裏へのキックもあったでしょうし、海士君へのパスもあったでしょう。それ以前に、ラインから1人上がって山田君を先頭に2-ラインを構成する選択肢もあったでしょうし、もっと以前の大越君がパスアウトする前、⑧末永君か⑥土井君がピック・アンド・ゴーで前に運ぶ選択肢もあったと思います。結果は出ませんでしたが、尊重されるべき判断のたまたまの結果でして、次は結果を出せるよう各自がスキルアップすれば良いですね。


後半56分30秒、自陣スクラムからのFK速攻のシリーズでは、⑫木村君のロングゲインから左タッチライン際の⑪宮島君にパスが渡り、そこに⑲㉑⑫⑥⑤と追いついてラックにして右展開、㉑→⑫→⑮とロングパスで渡って⑮崎口君が前に詰めた関学11番をうまくかわし、さらに内側から関学の2枚が崎口君に殺到。この時、関学の2枚は崎口君しか見ておらず、外側の右の⑬石田君がフリーでした。もしも、崎口君がタックルを受ける寸前でパスを出せれば、石田君の前に穴を開いた瞬間でした。

このシーンはアンストラクチャーの状況ですね。ラックにした崎口君のプレーはもちろん悪くありません。ただ、彼はヒトに強いですし、フリップ・パス等のパス能力も高いです。ストラクチャー的にラック主体の安全運行が大切なのは分かりますが、同志社が目指すラグビーはハイリスク・ハイリターンなラグビーなので、アンストラクチャー状況では特にBKは立ってつなぐリスクを取ってほしいですね。そこに挑戦しないと、リターンは得られないような気がしています。

宮島君、松井君、崎口君、このバックスリーのポテンシャルは素晴らしいと思っていますでも、今のところはバラバラとは言わないものの、ユニットの面白さは感じないですね。小林君を含めてもっともっとやれることがあるはずで、立ってプレーするのが好きな石田君との連携で、いくつか自己表現の形を創ってほしいと思っています。リスクを恐れず、皆さんで思う存分やってみられてはいかがでしょう。

同志社のゲームはボールは動くんですが、驚きがありません。以下は妄想なので、偏見が入っていたらお詫びしなければなりません。ただ、どこか型にはまった感じ、型を完遂させるのが目的になってやしないか?な感じ、ヨコに意識が行き過ぎてやしないか?な感じ、野球のピッチャーがコントロールに気をつけるあまり、肝心の腕が振れなくなってやしないか?な感じがするんですね。ちなみに、関学戦ではピック・アンド・ゴーがほとんどなく、⑳山崎君の1つしか気付きませんでした。ラグビーのオフェンスはディフェンスの集中力を分散させてナンボだと思うんですが、いかがでしょう。

関学戦では前後半2通りの戦い方ができたのですから、立命戦以降は戦い方を固定するのではなく、コミュニケーションのキャプテンシーの下、縦、横、内、外、縦横無尽に動いてほしいですね。ちなみにこの縦横無尽という言葉ですが、相手に縦と思わせて縦、縦と思わせて横、横と思わせて横、横と思わせて縦という具合に、巧みに翻弄するから成立する言葉です。縦といえば縦ばかり、横といえば横ばかりに対しては猪武者という言葉が成立しています。テンポアップと翻弄でディフェンスが乱れれば、それはもはや堅い壁ではありません。きっと、山田君や海士君のタテ突入も効果絶大でしょう。

ゲームプランは重要です。重要ですが、絶対ではありません。実際にカラダを当てて初めて知れる大切な情報や感覚があるはずで、それに従ってプレーを選択することも、劣らず重要だろうと思います。喩えは悪いですがゲームにはクラブ対クラブ、企業対企業の戦略的戦いの要素もあれば、現場で走りながら考える、自営業者的闘いの要素もあると思うんですね。そこで重要になるのがゲームのキャプテンシーであり、判断力とコミュニケーション能力ですね。


ここまで書いて、要するに自分がどういうラグビーを見たがっているか分かりましたが、どうすれば得点力不足を解消できるかのテーマについては、明確には答えが出ませんでした。素人の限界ですし、ゲームの情報しかないのですから、端から当たり前だとも思います。無謀な試みだと思い知った気持ちとともに、同志社のポテンシャルへの肌感覚が強まって、どこかスッキリした感覚もあります。

同志社はベースになるものは出来ていますし、パス能力が高いですから、コミュニケーションを深めて立ってつなぐリスクを取れば、ガラッと印象が変わる可能性もあるような妄想です。その場合、キーになるのは⑫木村君、⑬石田君ですね。どちらかと言えば木村君はFWとのリンク役、石田君はBKとのリンク役として、両グループのスムーズな連携を図ってほしいです。ちなみに、関学戦の石田君はとても良かったですね。ストレスフルな攻撃が続く中、様々なところで良い働きをしており、同志社の中ではベストプレーヤーだったと思っています。


以上、何やかやいろいろ考えて、いろいろ書きましたが、要は今季のチームを諦めたくなかっただけなのかも知れません。実際のところ同志社にストラクチャー・プレーがあるのかどうか知りませんし、プレーの判断にふれた箇所は、多分に重箱の隅をつつく結果論的です。ポテンシャルはあるという自分の肌感覚を妄想化して、いかにもあるかのように装うだけの我田引水だったかも知れません。でも、良いじゃないですか、減るもんじゃなし。


(追記)
慣れないことをしたせいかずいぶん時間がかかって、結局立命戦を越してしまい関西3位が決まりました。東海、早稲田、立命のDグループで、次週は同じ西京極で東海大戦だそうです。挑戦者、チャレンジャーというよりは、「どうせ失うものがないやんな人たち」として闘っていただき、「怖いものがない人たち」に進化していただきたいですね。

私はとにかく好いゲームを期待して、応援しま~す♪


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