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2013

05/24

Fri.

2013早稲田大学定期戦(5.19) 

■早稲田大学定期戦
■東西対抗ラグビー2013
■名古屋市瑞穂公園ラグビー場
■5月19日(日)
■天候: 雨(後半は強め)
■結果: D13-29W

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立命戦の同志社A大敗は観戦できませんでした。ブレイクダウンで圧倒されたようで、今のところ今年もパワー系ラグビーには苦手なのかも知れません。ただ、そこはやはり、自分の目で感じたかったですね。ちょっぴり残念です。

今週末に帝京、翌週末に筑波と当たります。帝京戦は観戦できないので、次の筑波戦を楽しみにしています。昨年の帝京はパワー系とスピード系を高次元で兼ね備える素晴らしい域に達していましたが、筑波はまだどちらかというとパワー系でした。

今の同志社にとって、特に立命戦でやられた同志社にとっては筑波との対戦が興味深いです。おそらく、立命のスピード以前にまずパワーに圧倒された同志社が、筑波のパワーに対処できるのかどうか。できるとすれば、どのように対処するのか。そこが興味の中心になります。ちなみに帝京が去年の通りでしたら、パワーでもスピード展開でも、内でも外でもどこからでも突破しそうですから、凡庸な対戦相手だとディフェンスが混乱して付いて行くだけ、実りの少ない実戦になりそうです。

要はディフェンスですね。まずは内側のパワーを止め続け、次は外を止めて、また内を止め続ける。人数を掛けず止められれば拮抗、化け物的な選手が2~3枚いて、そいつらのプレーに人数を持って行かれると大敗覚悟もやむ無しでしょうか。

帝京戦もそうですが、筑波戦は特に、漫然と力試しを挑むのではなく、パワー系への対処法を複数準備して臨んでほしいです。確かに筑波のブレイクダウンの強さを体感するだけでも貴重な経験値ですが、準備する対処法が通用したどうかの仕分けはもっと貴重ですね。関西リーグでの闘いにかならず活きますもの。でも、そんな対処法が存在するのかどうか、私は知りません。ブレイクダウンの世界に小手先は通用せず、鍛えて強くするのが結局一番の近道なのかな、なんて思ったりもします。そうそう、どうでもいいことですが近大戦で末永君の活躍ぶりを拝見しておりまして、「こんな選手が15人いて、しかもそれを鍛える力がないと日本一はない」とふと思ったものです。彼はそんなことを思わせてくれる選手ですね。



土曜日(5月18日)は田辺で豊田通商戦と朝日大2戦を拝見しました。とは言っても実は3戦全部ではなく、豊田通商戦は後半、朝日大戦は第2試合前半途中まででして、完全観戦は朝日大戦第1試合だけです。

この日の同志社で目立ったのはディフェンスの前への出足ですね。それは3試合とも同様でして、ラインを上げる意識がテーマとして共有されているようで嬉しかったです。せっかく前へ出ても瞬時の判断力が未熟なためか、一瞬見てしまうことからその一瞬のゆとりをボールキャリアーに与え、ズラされたり、ハンドオフでかわされたりと結果としては結構残念なディフェンスになっていました。

でも、攻撃の自由を制約するのがディフェンスの第一目的ですから、まず前へ出て、相手のスペースと自由時間を潰さなければ話にならないはずで、そのディフェンスラインを上げる意志を見せる同志社は素敵でした。昨年のチームはその辺りの課題を少なくとも春シーズン最後まで改善できなかったと思います。今年は早々に改善の意志を見せていますので、今後どう実を結ぶか楽しみですね。タックルの判断力、スピードが徐々に改善されれば失点は自然に減ると思います。

それにしても、試合を見るたびに1回生の能力には驚かされますんね。列挙すると大変なんで今回はおふたりに留めますが、朝日大第1試合の9番、三木君のスピーディーな流れるようなプレーには目を見張りました。恥ずかしながら彼について私はまったく無知でして、「え~!こんな選手もいんの?」と仲間に教えられてから驚いた次第です。「大越君との競争→お互いレベルアップ」が楽しみです。歴代名SHのおひとり、豊田自動織機の田原章太郎さんとお名前がカブるのも良いですね。何がええのか分かりませんけど。

第2試合の15番、崎口君は花園時から密かに注目している選手です。エグいタックルがまず第一等の持ち味の選手でして、この日もノーバインド気味でヒヤッとしたものの一発カマしてくれました。この選手はもちろん相手にもよりますが、「カマす→相手をその場で潰す→ボールをジャッカルする→後ろに供給する」の2人分ディフェンスのポテンシャルを持つお方です。試合中に銀仁朗のお名前をいただいて、不謹慎ですが仲間内で「銀ちゃん、銀ちゃん」とハシャイでおりました。

身内ネタで恐縮ですが、「驚かされる」つながりではこの日、もうひとつありました。朝日大戦第1試合、同志社が自陣10m辺りで豊田通商の選手にラインブレイクされましたが、西池君がボールキャリアーの足にギリギリ手をかけて倒し、ラックとなったシーンがありました。その後、左隅のトライまで持って行かれたんですが、西池君のプレーがなければ間違いなく中央でのトライになったはずだと思います。結局、豊通はゴールキックを外しましたので、西池君は貴重な2点を防いだことになります。

私を驚いたのは彼のプレーではありません。西池君のディフェンスの寄りの早さを普段から頭にインプットしていて、上記のプレーが出た瞬間にそのことをわれわれに指摘、そして「西池君は2点を防いだことになる」と控えめに語るDSN偵察隊長の観戦力、思想の豊かさに対してです。試合結果や同志社の強弱だけに焦点を絞っていると、ボヤけた背景にある「西池君が2点を防いだ」的な出来事は見えないかも知れません。カメラの望遠レンズで一点に焦点を当てると背景がボヤけちゃうあれです。「あの子、ここに居るのになあ」というヤツですね。でも、ラグビーの試合って基本的に、15人、いや30人分のそんな出来事の集合なんですよね。



日曜日(5月19日)は瑞穂に出張しました。雨が予想より遅れそうで好天を期待しましたが、甘かったです。試合開始直前にポツポツ来始めた雨脚は時を追うごとに強まって、試合終了とともに止みました。この日は男2人のデートでして、雨中の帰り道、コーヒージェリー・フラペチーノを求めてサービスエリアのスタバに入りました。でも今年は無いとかでもらえず、エクストラ・コーヒーノンホイップ・ダークモカチップ・フラペチーノを替わりに貰いました。飲み終えるころには冷たさで頭がキーン!となりまして、残念なスタバとデートでした。

甦れ!コーヒージェリー・フラペチーノ


今の早稲田はパワー系というよりスピード系だと思います。パワー系が苦手な同志社ですからまだやりやすそうな、若干お祈りも入っていますがそんなイメージはありました。と言っても、今年の同志社はスピード系の近大に苦戦しておりまして、FW・BKのスピードにパワーを加味して内外を破られる展開だと大敗です。同志社ディフェンスがどれだけ早稲田のスピードに対応できるか、外を意識させながら、どうせ内を壊しにくるFWをどれだけ止められるか、その辺りに焦点を絞って観戦しました。

早稲田はホント、先制パンチが得意ですね。前半開始5分早々にやられましたが、おそらくこの時多くの皆さんの中には、「次、何分後にスコアされるか」を気にされた方が多かったのではないでしょうか。少なくとも私はそうでして、連続トライが5分後であれば大敗を覚悟の内側に入れなければなりません。自陣貼り付けの戦況と場内の時計の両睨みで、「よし、5分過ぎた」「よしよし、10分過ぎた」「おー、もう15分になるやん」と思っていました。

前半20分に2トライ目を取られてD0-10Wとなりましたが、この間、同志社は延々自陣貼り付けられていたものの、早稲田のスピードとパワーを接点でガムシャラに止めていましたし、ゲインを切られても戻りで対応、ノッコンなど相手のミスを誘って攻撃権を奪っていました。リードは許しているとはいえ、実は追う側も手応えを感じ始める時間帯だったのではと思います。

ひと度「行ける」の灯が心に点灯すると、勢いが出ますね。それまで相手の人数をまったく減らせず、ゲインさえ切れなかった同志社の攻撃ですが、前半25分、ライン際のBKの細かいつなぎでこの試合はじめての良いゲインを切ったと思ったら、直後の30分、早稲田のハイパントを好ラックで処理、その右展開を林君が絡まれながら立つ強さを見せ、藤本君がそこに判断良く寄ってラインブレイク、最後は松井君がゴールのステップでトライをしました。そして、さらに前半終了間際はPGの3点を加点、D8-10Wでハーフタイムに入りました。

前半の早稲田のトライにはラインアウト→モールのものもありますが、基本的にはスピード展開の得意の形で取ったものです。一方、同志社のトライは形で取ったものではありませんが、個人技が絡むある意味同志社的なトライでして、双方の持ち味が出たトライだったと言えなくもありません。ラインディフェンスはお互い機能しており、雨中の試合にも関わらず集中力が保たれている、好い前半のゲームだったと思います。特に同志社の集中力が時間の経過とともに増して行きました。



この試合は結局、後半26分に一度同志社が逆転し、残り10分で早稲田が3トライを上げるという経過を辿り、結局D13-29Wで早稲田が勝利しました。早稲田は後半33分に再逆転するまで、ほとんどを自陣で過ごしました。

この経過からしますと、同志社が後半も早稲田を封じ込めたように見えますね。ただ、前半は確かにそういう面が強かったように思いますが、後半はどうでしょうか。点数経過がそうですから確かに封じ込めたことは事実なんですが、ラグビーの内容を考えると、快哉を唱えるには気が退けます。

早稲田は同志社に逆転を許す26分まで、後半は徹底してハイパント攻撃を仕掛けてきました。雨の影響があったのでしょうか、はっきり言って早稲田は特に後半、展開の継続に貪欲ではありませんでした。ノータッチキックを深く蹴るか、ハイパントを蹴るか、いじれにしてもキックを起点に自陣からの脱出を図っていたと思います。

この試合の同志社はノータッチキックの処理が非常に安定していましたので、これは思惑通りの効果的な攻撃になりませんでした。後半はハイパントが主体になりましたがキックの精度が低く、さらに落下地点での同志社の集中力が上回りましたので、こちらもやはり効果的な攻撃にはなりませんでした。また、これらの誤算をさらに決定づけたのがスクラムとラインアウトの劣勢だったと思います。

この試合の拮抗の主な要因は前半が同志社ディフェンスの雨中の粘り、後半は早稲田のキック戦法だったのでは?と思ってます。早稲田が貪欲に自分のスタイルにこだわり続けたら、この試合はどうなっていたでしょう。同志社は貪欲にボールを動かしていましたので、そこを見れなかったのは残念です。早稲田の後半の選択が残念なのではありません。結構強い雨で足元が悪さい条件下、その選択は当然あって良いものだと思ってますので、恨めしいのはひとえに、あの雨ですね。

限定的な条件下ではありますが、この日の同志社は積極性を貫くことによって、今季のポテンシャルの一部を引っ張りだして見せました。漫然とゲームをする者には絶対に引き出されないものです。積極的なチームや選手が当然受け取るべき、ラグビーの神様からの報酬ですよね、きっと。

お疲れ様でした。

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