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2013

05/24

Fri.

2013早稲田大学定期戦(5.19) 

■早稲田大学定期戦
■東西対抗ラグビー2013
■名古屋市瑞穂公園ラグビー場
■5月19日(日)
■天候: 雨(後半は強め)
■結果: D13-29W

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立命戦の同志社A大敗は観戦できませんでした。ブレイクダウンで圧倒されたようで、今のところ今年もパワー系ラグビーには苦手なのかも知れません。ただ、そこはやはり、自分の目で感じたかったですね。ちょっぴり残念です。

今週末に帝京、翌週末に筑波と当たります。帝京戦は観戦できないので、次の筑波戦を楽しみにしています。昨年の帝京はパワー系とスピード系を高次元で兼ね備える素晴らしい域に達していましたが、筑波はまだどちらかというとパワー系でした。

今の同志社にとって、特に立命戦でやられた同志社にとっては筑波との対戦が興味深いです。おそらく、立命のスピード以前にまずパワーに圧倒された同志社が、筑波のパワーに対処できるのかどうか。できるとすれば、どのように対処するのか。そこが興味の中心になります。ちなみに帝京が去年の通りでしたら、パワーでもスピード展開でも、内でも外でもどこからでも突破しそうですから、凡庸な対戦相手だとディフェンスが混乱して付いて行くだけ、実りの少ない実戦になりそうです。

要はディフェンスですね。まずは内側のパワーを止め続け、次は外を止めて、また内を止め続ける。人数を掛けず止められれば拮抗、化け物的な選手が2~3枚いて、そいつらのプレーに人数を持って行かれると大敗覚悟もやむ無しでしょうか。

帝京戦もそうですが、筑波戦は特に、漫然と力試しを挑むのではなく、パワー系への対処法を複数準備して臨んでほしいです。確かに筑波のブレイクダウンの強さを体感するだけでも貴重な経験値ですが、準備する対処法が通用したどうかの仕分けはもっと貴重ですね。関西リーグでの闘いにかならず活きますもの。でも、そんな対処法が存在するのかどうか、私は知りません。ブレイクダウンの世界に小手先は通用せず、鍛えて強くするのが結局一番の近道なのかな、なんて思ったりもします。そうそう、どうでもいいことですが近大戦で末永君の活躍ぶりを拝見しておりまして、「こんな選手が15人いて、しかもそれを鍛える力がないと日本一はない」とふと思ったものです。彼はそんなことを思わせてくれる選手ですね。



土曜日(5月18日)は田辺で豊田通商戦と朝日大2戦を拝見しました。とは言っても実は3戦全部ではなく、豊田通商戦は後半、朝日大戦は第2試合前半途中まででして、完全観戦は朝日大戦第1試合だけです。

この日の同志社で目立ったのはディフェンスの前への出足ですね。それは3試合とも同様でして、ラインを上げる意識がテーマとして共有されているようで嬉しかったです。せっかく前へ出ても瞬時の判断力が未熟なためか、一瞬見てしまうことからその一瞬のゆとりをボールキャリアーに与え、ズラされたり、ハンドオフでかわされたりと結果としては結構残念なディフェンスになっていました。

でも、攻撃の自由を制約するのがディフェンスの第一目的ですから、まず前へ出て、相手のスペースと自由時間を潰さなければ話にならないはずで、そのディフェンスラインを上げる意志を見せる同志社は素敵でした。昨年のチームはその辺りの課題を少なくとも春シーズン最後まで改善できなかったと思います。今年は早々に改善の意志を見せていますので、今後どう実を結ぶか楽しみですね。タックルの判断力、スピードが徐々に改善されれば失点は自然に減ると思います。

それにしても、試合を見るたびに1回生の能力には驚かされますんね。列挙すると大変なんで今回はおふたりに留めますが、朝日大第1試合の9番、三木君のスピーディーな流れるようなプレーには目を見張りました。恥ずかしながら彼について私はまったく無知でして、「え~!こんな選手もいんの?」と仲間に教えられてから驚いた次第です。「大越君との競争→お互いレベルアップ」が楽しみです。歴代名SHのおひとり、豊田自動織機の田原章太郎さんとお名前がカブるのも良いですね。何がええのか分かりませんけど。

第2試合の15番、崎口君は花園時から密かに注目している選手です。エグいタックルがまず第一等の持ち味の選手でして、この日もノーバインド気味でヒヤッとしたものの一発カマしてくれました。この選手はもちろん相手にもよりますが、「カマす→相手をその場で潰す→ボールをジャッカルする→後ろに供給する」の2人分ディフェンスのポテンシャルを持つお方です。試合中に銀仁朗のお名前をいただいて、不謹慎ですが仲間内で「銀ちゃん、銀ちゃん」とハシャイでおりました。

身内ネタで恐縮ですが、「驚かされる」つながりではこの日、もうひとつありました。朝日大戦第1試合、同志社が自陣10m辺りで豊田通商の選手にラインブレイクされましたが、西池君がボールキャリアーの足にギリギリ手をかけて倒し、ラックとなったシーンがありました。その後、左隅のトライまで持って行かれたんですが、西池君のプレーがなければ間違いなく中央でのトライになったはずだと思います。結局、豊通はゴールキックを外しましたので、西池君は貴重な2点を防いだことになります。

私を驚いたのは彼のプレーではありません。西池君のディフェンスの寄りの早さを普段から頭にインプットしていて、上記のプレーが出た瞬間にそのことをわれわれに指摘、そして「西池君は2点を防いだことになる」と控えめに語るDSN偵察隊長の観戦力、思想の豊かさに対してです。試合結果や同志社の強弱だけに焦点を絞っていると、ボヤけた背景にある「西池君が2点を防いだ」的な出来事は見えないかも知れません。カメラの望遠レンズで一点に焦点を当てると背景がボヤけちゃうあれです。「あの子、ここに居るのになあ」というヤツですね。でも、ラグビーの試合って基本的に、15人、いや30人分のそんな出来事の集合なんですよね。



日曜日(5月19日)は瑞穂に出張しました。雨が予想より遅れそうで好天を期待しましたが、甘かったです。試合開始直前にポツポツ来始めた雨脚は時を追うごとに強まって、試合終了とともに止みました。この日は男2人のデートでして、雨中の帰り道、コーヒージェリー・フラペチーノを求めてサービスエリアのスタバに入りました。でも今年は無いとかでもらえず、エクストラ・コーヒーノンホイップ・ダークモカチップ・フラペチーノを替わりに貰いました。飲み終えるころには冷たさで頭がキーン!となりまして、残念なスタバとデートでした。

甦れ!コーヒージェリー・フラペチーノ


今の早稲田はパワー系というよりスピード系だと思います。パワー系が苦手な同志社ですからまだやりやすそうな、若干お祈りも入っていますがそんなイメージはありました。と言っても、今年の同志社はスピード系の近大に苦戦しておりまして、FW・BKのスピードにパワーを加味して内外を破られる展開だと大敗です。同志社ディフェンスがどれだけ早稲田のスピードに対応できるか、外を意識させながら、どうせ内を壊しにくるFWをどれだけ止められるか、その辺りに焦点を絞って観戦しました。

早稲田はホント、先制パンチが得意ですね。前半開始5分早々にやられましたが、おそらくこの時多くの皆さんの中には、「次、何分後にスコアされるか」を気にされた方が多かったのではないでしょうか。少なくとも私はそうでして、連続トライが5分後であれば大敗を覚悟の内側に入れなければなりません。自陣貼り付けの戦況と場内の時計の両睨みで、「よし、5分過ぎた」「よしよし、10分過ぎた」「おー、もう15分になるやん」と思っていました。

前半20分に2トライ目を取られてD0-10Wとなりましたが、この間、同志社は延々自陣貼り付けられていたものの、早稲田のスピードとパワーを接点でガムシャラに止めていましたし、ゲインを切られても戻りで対応、ノッコンなど相手のミスを誘って攻撃権を奪っていました。リードは許しているとはいえ、実は追う側も手応えを感じ始める時間帯だったのではと思います。

ひと度「行ける」の灯が心に点灯すると、勢いが出ますね。それまで相手の人数をまったく減らせず、ゲインさえ切れなかった同志社の攻撃ですが、前半25分、ライン際のBKの細かいつなぎでこの試合はじめての良いゲインを切ったと思ったら、直後の30分、早稲田のハイパントを好ラックで処理、その右展開を林君が絡まれながら立つ強さを見せ、藤本君がそこに判断良く寄ってラインブレイク、最後は松井君がゴールのステップでトライをしました。そして、さらに前半終了間際はPGの3点を加点、D8-10Wでハーフタイムに入りました。

前半の早稲田のトライにはラインアウト→モールのものもありますが、基本的にはスピード展開の得意の形で取ったものです。一方、同志社のトライは形で取ったものではありませんが、個人技が絡むある意味同志社的なトライでして、双方の持ち味が出たトライだったと言えなくもありません。ラインディフェンスはお互い機能しており、雨中の試合にも関わらず集中力が保たれている、好い前半のゲームだったと思います。特に同志社の集中力が時間の経過とともに増して行きました。



この試合は結局、後半26分に一度同志社が逆転し、残り10分で早稲田が3トライを上げるという経過を辿り、結局D13-29Wで早稲田が勝利しました。早稲田は後半33分に再逆転するまで、ほとんどを自陣で過ごしました。

この経過からしますと、同志社が後半も早稲田を封じ込めたように見えますね。ただ、前半は確かにそういう面が強かったように思いますが、後半はどうでしょうか。点数経過がそうですから確かに封じ込めたことは事実なんですが、ラグビーの内容を考えると、快哉を唱えるには気が退けます。

早稲田は同志社に逆転を許す26分まで、後半は徹底してハイパント攻撃を仕掛けてきました。雨の影響があったのでしょうか、はっきり言って早稲田は特に後半、展開の継続に貪欲ではありませんでした。ノータッチキックを深く蹴るか、ハイパントを蹴るか、いじれにしてもキックを起点に自陣からの脱出を図っていたと思います。

この試合の同志社はノータッチキックの処理が非常に安定していましたので、これは思惑通りの効果的な攻撃になりませんでした。後半はハイパントが主体になりましたがキックの精度が低く、さらに落下地点での同志社の集中力が上回りましたので、こちらもやはり効果的な攻撃にはなりませんでした。また、これらの誤算をさらに決定づけたのがスクラムとラインアウトの劣勢だったと思います。

この試合の拮抗の主な要因は前半が同志社ディフェンスの雨中の粘り、後半は早稲田のキック戦法だったのでは?と思ってます。早稲田が貪欲に自分のスタイルにこだわり続けたら、この試合はどうなっていたでしょう。同志社は貪欲にボールを動かしていましたので、そこを見れなかったのは残念です。早稲田の後半の選択が残念なのではありません。結構強い雨で足元が悪さい条件下、その選択は当然あって良いものだと思ってますので、恨めしいのはひとえに、あの雨ですね。

限定的な条件下ではありますが、この日の同志社は積極性を貫くことによって、今季のポテンシャルの一部を引っ張りだして見せました。漫然とゲームをする者には絶対に引き出されないものです。積極的なチームや選手が当然受け取るべき、ラグビーの神様からの報酬ですよね、きっと。

お疲れ様でした。

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2013

05/17

Fri.

2013練習試合近畿大学戦(5.12/5.13) 

■練習試合
5月4日(土): 近畿大学戦2試合 
5月5日(日): 近畿大学戦A戦

■グラウンド
5月4日: 近大G
5月5日: 田辺G(同志社ラグビー祭)

■天候: 晴
■結果
5月4日第一試合: 同志社22-33近大
5月4日第二試合: 同志社31-35近大B
5月5日A戦:   同志社52-36近大

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山神新監督の春シーズン開幕、おめでとうございます。

学生との信頼関係構築のためでしょう。新監督が積極的に学生の懐に入られ、コミュニケーションを図っておられることを以前耳にしました。勝手な想像ですが、山神先輩は後輩に対しても飾らず、等身大の魅力で勝負されていそうですね。学生たちは構えることなく、率直に意見を出しやすいんじゃないでしょうか。

コミュニケーションには人間集団に精神的エネルギー、活力を与える米のような力がありますね。今は監督が率先して飯盛り役を買っておられるのでしょうが、学生の皆さんも監督の意図をきちんと汲み取って、4回生中心に飯盛りの輪を広げてください。何でも言い合う勇気、聴き合う勇気が部内の文化になれば、仲間への愛が育つ素敵な部になりそうです。一昨季にあって、昨季に少なかったこと。昨年、前監督にインタビューさせていただいた際、次のように挙げてくださいました。

「昨年の西田も正海はヒトに厳しかったですけど、その分、自分にも厳しかったです。今年は仲は良いですよ、ただ仲が良い分、なかなか言い合わないですね。もっと、言ったら良いと思いますけどね」



今季、山神監督はどのようなラグビーを目指されるのでしょう。宮本ラグビーを踏襲されるという記事を拝見しましたが、近大戦3戦では徹底されている印象はありませんでした。メンバーに合わせて流動的に考えておられるのか、選手がまだフィットしていないのかは分かりません。春シーズンが深まるころには、今季の方向性が見えるでしょうか。むしろ、近大の方が一昨年、昨年の同志社的、宮本ラグビー的だったことには不思議さを覚えました。「インターナショナルな理論を持ち込んだだけ」は宮本さんご自身の言葉ですが、近大は今年それに挑戦するのでしょう。

近大はここ2年磨いたディフェンスラインに加えて、攻撃ラインをグラウンド広く敷き続けることを目標にしています。その辺りの意識の高さは攻防の切り替えの速さに表れていましたし、個人技によるトライが多かった同志社に比べて、彼らトライはシステムの完遂で取ったものがほとんどでした。身体の使い方やオフロードパスなど基本プレーの精度が高く、目指す形への意識付けを含めて、この時期にして既に、ベースとなるものを持っているように感じました。今後、近大の学生たちはシステムへのフィットを目標に絞って、個人練習、チーム練習を重ねると思います。今回のA戦は個人技による得点力で同志社が上回りましたが、秋には着実に完成度を上げてくるでしょう。同志社がどういう形をとるかはまだまだこれからですが、チーム造りのスピード次第では逆転もあり得る相手だと思います。

同志社ですが、1回生の競技能力の高さは他校も侮れませんね。FW・BKともにスピードや得意なプレーが魅力的で、ひと度相手ディフェンスの裏に出るや、一気に持って行く力があります。これらの大きなアドバンテージをどう活かすのか。そのための戦略をどう準備されるかが楽しみです。ボールを大きく速く動かして大きな穴をつくる宮本流をベースにしつつも、頭脳派の山神孝志の発想力で、裏へ出る効果的な戦略を加味してほしいですね。



近大戦のレポは自分の能力不足からでしょう。今季の同志社の意図を汲み取れないまま、報告できることが少ないのでここで終了です。ここからは長~い余談になります。近大戦後、レポしたくても書くものがなくて頭を悩ませ、ようやく絞り出したものがチョロッとだけだったのが辛く、長さの体裁を整えたいこともあって、ツラツラ思い続けていることを少しだけ書きます。鬱陶しいと思われる方は外してください。


中尾前々監督の指導スタイルは「教育的」指導だったと思っています。基礎となるプレーの精度向上を重視され、その上で判断力や判断スピードを重視する指導をされました。一方でどんなラグビーをするかについては学生主導的で、事実、スカウティングも学生主導だったように聞きます。基礎プレーの精度と判断スピードを磨き、そこに個人技を加えた総合力からラグビーの形を決まる、少し乱暴に言えば「いるメンバーの能力で、できるラグビーが決まる」発想だったのかな、なんて最近思ったりします。そういえば、Aスコッド、Bスコッドの選手構成によって、ラグビーの種類はひとつではなかったかな。学生の基礎スキル向上に主眼を置いた指導ですから、「教育的」指導と表現してもいいですよね。

宮本前監督のラグビーは大枠の形が明確でした。学生にはまず大枠となるシステムの完成形を提示し、冬までの限られた時間でそのシステムへのフィットを要求されたと思います。彼は預かったチームをゲームで勝たせるためには、もっと言えばゲームで1点でも相手を上回るためには驚くほど合理的に発想される方でして、うまく言えませんが、トップリーグ優勝監督のひと味違う切れ味を感じさせられた点で、「プロ的」指導であったように思います。

何を持って「教育的」といい、何を持って「プロ的」というか、人によって定義はさまざまです。ですから、上記は伝わらないかも知れません。あるDSNメンバーが同じテーマについて秀逸な比喩をくれたことがあります。そちらの方が伝わるかも知れませんので、お借りして、紹介します。

「受験で言えば、中尾さんは高校の先生、宮本さんは予備校の講師みたいですね」


パーツひとつひとつの形を丁寧に特定しながらジグソーパズルを組み立てるのが中尾スタイルだとすると、一方、完成像に合わせて色などの情報を元にパーツを群分けし、それらを調整、微調整しながら組み立てて行くのが宮本スタイル。こんな譬え話はいかがでしょうね。伝わるかな。

私が想像する中尾スタイルには「ここまで」という目に見えるものがありません。秋冬本番までにプレーの精度を目一杯上げられるだけ上げ、そこまでの総合力でゲームを戦うスケジュールですから、満足という意味では時間はいくらあっても足りないでしょうね。また、到達点、到達像が見えないという点では、学生たちも精神的な辛さがあるかも知れません。そういう点では完成形が見えて、到達過程も見える宮本スタイルに分があるかも知れません。事実、この2年は練習時間を大幅に減らすことができました。ということは、宮本スタイルが中尾スタイルに優っているということですね。

ところが、ラグビーの世界、特に大学ラグビーはそう単純ではありません。口さがない人はあれこれ他人を評価しますので、ずいぶんこの両者の優劣を目にしたり、耳にしました。でも、これは明確に言えることだと思いますが、この両者を比較、優劣をつけること自体が間違っています。中尾スタイルの基礎構築力と宮本スタイルの完成形構築力、この両者は二者択一するものではなく、「基礎定着→応用実践」の一連の指導システムに活かすものです。現在、同志社は非常に不安定な状態にありますが、その指導システムの確立が同志社に安定をもたらすはずで、そのことは一昨年の帝京戦が証明しています。

ところでこの指導システムの構築ですが、同志社は関東強豪はもちろん、関西内でも遅れが明確になりつつありますね。もちろん、現状で関東強豪の大規模システムは望むべくもありませんが、組織力が二番手と思われる校と比較しても弱さが目立ち始めました。ほんの一例ですが、コーチ数の差がそれを示しています。もちろん、ただ数を揃えれば良いというものではなく、強化システムの伝道者として機能させることが肝要ですが。

中尾さんはその構築に向け、努力の意思を見せるところまでは行かれたと思います。宮本さんはトップリーグ監督経験者の「さすが」を見せられました。資金力等々の条件から早々に「見切り」の経営判断をされ、学生のラグビー指導だけに職責を特化されたように想像しています。指導システムの構築は同志社(ラグビークラブ)の経営判断です。そして、先進校を追いかけるには、今の同志社からは壮大とも言える構想力と膨大なエネルギー、そしてスポンサーが必要です。そもそも、監督はOB会のひとつの委員会の一員に過ぎないそうですから、その監督職が経営案件に乗り出すのは義勇的、野心的で素敵ですが、道理として不自然であるのも否めません。おそらく、前々監督、前監督がそうであったように、山神監督も今季の学生の指導、同志社ラグビーの構築の職責に集中されるでしょうが、そのご判断は組織的に間違いではありません。

今季も同志社が根本的に強化されることはありません。以前の私はよくそれを嘆いたものですが、今はそれはそれで結構なことだと思うようにはなりました。同志社ファンを自称するには、試合を眺め、スタッフを含めた学生の成長を喜ぶしか手はないと思っています。勝敗へのこだわりは試合開始までは持ちますが、開始と同時に離します。現場の学生と指導者の能力と頑張りだけで、根本的強化をしないチームがこのシビアになりつつある大学ラグビー界でどこまでやれるのか。その期待と興味はシーズン終了まで持ち続けます。でも、だからといって、過度の期待は絶対にしませんし、当然のこと、現場や学生の能力不足や怠慢を論うこともありません。本格的強化を始める校が増えている中で、それに乗りださない校が相対的に弱くなるのは当たり前のことで、その自明の現実が心に染むからです。

同志社ファンの傾向として、勝てば皆さんご機嫌なのに、負けると、それも大敗したりすると、途端に対戦相手の競技能力や体格と比較して、いかにも同志社の学生が怠慢であるかのように声を上げる人が多いですが、これは非常に残念です。かつて自分も同列のことを声高に言っていたかも知れません。でも、大学ラグビーと同志社の現実を理解した今は、不愉快にさえ思うようになりました。もちろん、「そこそこ」で済ます学生もいるでしょう。でも、それはどこにでも、どんな集団にもあることであって、同志社の学生が特殊なのではありません。

たとえば「筋肉を付けるのは個人の努力」「立命と比べて体格が小さいのは自覚が足りないから」と仰るファンがおられます。前監督から「アスリートですからそこ(体造り)は個人の努力でしょう」とお聞きしたことがあります。ですから、そういう面があるのは確かだと思います。

ただ、どうでしょうか。本来、アスリートの強化は安全性と専門性の担保が肝要で、健康管理や栄養管理面での医科学専門家のサポートを受け、専門トレーナーが個人メニューで管理するのが正しい態勢であるはずでしょう。これは贅沢なように見えますが、ラグビーというハードなスポーツの部に100人からの人数を集めているのですから、本来は安全性を確保するためにまず取り組み、可能な範囲で態勢作りの努力をすべきろうだと思ってきました。同志社はスポ健という体育系学部を持つ大学です。科学的トレーニングによる肉体強化は競技能力の向上だけではなく、安全性の強化にもつながりますので、体育会所属のクラブを対象に研究、実践課題として取り組むのが常識だとも思ってきたんですが、偉い人の考えることはよく分かりません。

先の宮本さんのお言葉ですが、おそらく彼は「強化システムがあっても、その先は自己責任である」ことと「強化システムが無いのが現実なら、同志社の学生はそこを個人の努力でカバーするしかない」というリアリズムを語られたのだと思います。トップリーグのご経験者、しかも優勝監督ですから、ラグビー・アスリートにとってのトレーニング科学に基づく強化システムの必要性は否定されないと思います。


管理されずに経験も知識も浅い学生がトレーニングするのは、怪我や心理面の健康リスクだけではなく、筋肉増量や怪我の早期回復のためのドーピング・リスクとも隣り合わせだと思ってます。学生に「個人の努力」と言うのは簡単ですが、身内の学生を責める前に、なぜ対戦校の学生の肉体が強化されたのか、彼らは一様に個人の努力で強化されたのか、その辺りを一度は考えてみてほしいですね。大学ラグビー界は以前のようにソフトではなく、シビアな段階に突入しているんです。単にチーム成績だけでなく、プレーする学生のリスクも増しているんです。

同志社の現状に合わせてファンも楽しみを見つければ良いじゃないですか。学生は明るく、楽しく、健康に、それぞれの考え方で満喫すればいいと思います。それは帝京であれ天理であれ、どこの部員でも同じことです。日本のラグビー高校生は、進学先のラグビー部の現実の中で、思い思い考えながら学生生活を満喫しているだけです。好成績はその部の強化システムの強さの証明であり、戦績の悪さはその部の強化システムの弱さの証明に過ぎません。どのチームにも積極的な学生もいれば、怠慢な学生もいます。先にも述べたように、それはどの集団でも同じことであって、同志社の学生がなべて怠慢であると言うのは、現実にあり得ないという意味で馬鹿げた話だと思います。

同志社の学生は勝つことが好きでしょうし、勝つための努力をするでしょう。私も勝つことを期待して、観戦する限り応援もします。しかし、それでも負けることはありますし、大敗することもあるでしょう。そこを捉えて応援するかしないか、その判断はファンそれぞれの考え方ですね。負けや大敗に腹が立って現場に愚痴を吐くだけなら、「無理して応援することなかろうに」と理屈の上では思ってしまいます。もちろん、同志社ファンは理屈だけじゃないことも、我が身を振り返ればよ~く分かっているつもりですが。

願わくば、大学ラグビー界と同志社の現実の本質を捉えた上で、その現実を変える要求や行動をされれば良いでしょうね。あくまでも同志社に添いたいと思われる方は、勝とうが負けようが等身大の同志社を喜んで受け容れれば良いと思います。しかし、本質を見る気もなく、現場の学生や指導者を辛口に叱咤すればそれが前向きな意見であるかのような発想にはウンザリです。自戒はもちろん込めていますが、十年一日のごとき掲示板の論調もいかがなものかと思いますね。


遅くなりましたが、今年もラグビー祭、おめでとうございます。続けてお邪魔させていただくようになって、かれこれ10年ほどでしょうか。今年の進行が今までで一番良かったと思います。観客席の増設や大きくなったメニュー・パンフレットは言うまでもありませんが、試合中の場内アナウンスが非常に良かったですね。花園や、宝が池の場内アナウンス以上のクオリティーでした。あのアナウンスのおかげで、あの時間、あの変哲もない練習グラウンドが立派な競技場でした。

あのアナウンス、傍目には簡単なようで、実は簡単ではありません。声に少しでも「照れ」が入りますと、人間の耳は意外に敏感ですから、却って耳障りに思えたりするものです。そういう点でラグ祭の場内アナウンスは完璧で、そこからスタッフの練習の跡や、何よりも「やる限りは仕事。プロ意識を持ってやる」的な強い意思が伝わってきました。今年のMGはじめ、担当スタッフは優秀だったと思います。

スタッフも間違いなく闘っているんですね。
闘うスタッフには心から敬意を表します。
有難うございました。

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Posted on 15:06 [edit]

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