fc2ブログ
08« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10

2012

09/23

Sun.

2012練習試合豊田自動織機戦(9月22日) 

■練習試合  
9月22日(土)豊田自動織機戦
■名城大学日進総合グラウンド
■天候 晴
■結果 D22-35T
前半: D5-21T
後半: D17-14T

Dサポートネットワークにいらっしゃいませ
http://d-support-network.net/


名城大学日進総合グラウンド。
伊那市の陸上競技場に劣らない規模の観客席を備えた、とても立派な多目的グラウンドです。大したものですね。表面的な感想ではありますが、スポーツの捉え方に名城大学の姿勢、決して浅くはない懐の深さが伺えました。

菅平の明治大学戦後、私にとっては約1ヶ月ぶりの同志社Aです。
名古屋までは輪島さんに拾っていただきましたが、彼は先日のJR西日本戦も観戦しておられます。そのお話では「決定力に課題はあるものの、ボールを動かすことで相手ラインに穴を作れていた」ということでしたので、もちろん不安は拭えませんが、Go Doshisha, go♪の期待感は道中増しておりました。


今春の同志社A。
もう次の試合は見なくてももええんちゃうん?どうせゲームの展開見えてるし。
実を申しますとこの春、そう私は思っておりました。選手の頑張りを試合で確かめない後ろめたさはあるのですが、試合を見なくても、また試合の結果に関係なく常に彼らの応援はしているつもりですから、判で押したような失点シーンを半乾きの傷口に何度も何度も摺り込むのはいかがなものか、そう思ったのですね。

幼いころ、週刊誌にある「まちがい探し」が大好きでした。
2つの絵を見比べて違いを探すパズルでして「印刷の汚れはまちがいに数えません」って書いてあるアレ。
お叱りを受けるかも知れませんが昨年と今春、2枚の同志社ラグビーのまちがい探しをしてみますと「ゴソッと消えてて誰が見ても分かるやんけ!」のサービス問題があることに気が付きます。
それは何か。
TRUSTディフェンスですね。


今から1ヵ月前の明治戦。
夏合宿で同志社がどう成長したのかを確かめたくて、sigunianさんに菅平まで拾っていただきました。そこでは明治戦3戦を拝見しましたが、サニアパークのグラウンドにはTRUSTの香りが戻っていました。きちんとゲームを造ることに成功したB・Cチームはもちろんのこと、大敗したAチームからもその香りを嗅ぎ取ることができました。
学生たちから明確なTRUSTの意志が伝わってきたのが嬉しかったですね。やっとチーム造りの緒についてくれたな。そんな気がして帰路、sigunianさんともどもホッとしたものです。


そして、この日の豊田自動織機戦です。
明治戦から約1ヶ月、同志社Aはどう成長したのでしょうか。
開幕を控えたこの時期、たとえ社会人相手でも大敗は避けたいところです。試合を壊さず、80分間粘り強くゲームを造り続けられるのかどうか。

私はこの日、今季の同志社ラグビーから朗報を受け取ったと思っています。
学生たちはこの1ヶ月も成長の歩みを止めていませんでした。
公式HPの試合経過をご参照いただくと分かりますが、前半20分から試合終了まではD22-14Tで勝っています。また、この間は比較的良い位置からのPGが2本外れていますから、さらに+αの得点機会がありました。タラレバを言うつもりはサラサラありません。お伝えしたいのは負けた悔しさではなく、社会人との練習試合から見えた同志社Aの成長の事実です。

前半20分までに3連続トライをスコアされました。
夏合宿までの試合と似たような得点経過ですから、次また相手にスコアされて崩れるパターンです。
次、どちらがスコアするのか。開幕直前のこの時期です。次のトライは単に試合の勝敗の帰趨だけではなく、今季の同志社の先行きを決める分水嶺かも知れないと想像しました。

ただ、そんな想像をしながらも、これまでの同志社Aとは違う様子にも気付いていました。
その1つはブレイクダウンで露骨な当たり負けをしていないことでして、もう1つは反則せずにディフェンスできていることでした。昨年と今季、2枚の同志社ラグビーのまちがい探しの話を先ほどしましたが、もうひとつ昨年と大きく違っているところが反則数の多さです。この辺りレフェリングのテイストに左右される面もありますが、明治戦ではブレイクダウンで相手に差し込まれ、ディフェンスでの反則が多発していました。反則をすると、その後の展開が絶対的に不利になるのは否めません。

前半20分までに3連続トライされるという一見今までと変わりない試合展開の陰で、この日の同志社Aは修正したラグビーを繰り出し続けていたんですね。それがまず効果となって現れたのが前半23分のトライです。さらに後半は、同志社がゲームをコントロールし、攻撃時間も地域も相手を上回りました。

試合後、豊田自動織機の選手同士の大きな話し声が耳に入り、その内容から、このゲームが走力的に相当きついゲームであったことが想像されました。確かに後半の後半は走力面で完全に同志社が上回っていましたし、特に最後から2本目のトライは、ボールを広く速く動かして取るという同志社の目指す形で取ったものでして、今季私が初めて見たトライです。

もちろんまだまだ、ディフェンス面では抵抗時間の短いトライを取られたり、アタック面では裏に出たチャンスをトライまで持って行けない決定力不足など、チーム創りが始まったばかりなので課題はたくさんあると思います。
ミルステッドさんの近大、マコーミックさんの関学、特に関学にはB以下が大敗しました。おそらく彼らは同志社戦に照準のひとつをあてているでしょうし、その意味ではチームの完成度が同志社より先行している、そう考えて間違いはなさそうです。


今年のチーム、特に4回生はこの春、失敗しました。
キャラがおっとり型なのかも知れませんね。
関西リーグ、覇権奪回への道のりは現状まだまだ遠く、緒戦の近大戦から常に追い込まれるような緊張感での闘いを余儀なくされるでしょう。でも、この追い込まれ感は、うまくすればおっとり型のチームには良いかも知れませんね。人間、追い込まれて無我夢中になる中で、おっとりした皮の下にある貪欲さ、勝つための勇気が剥き出しになるのはよくあることです。

熱さという点ではこの日、微笑ましい光景がありました。
ゲーム中の自分のパフォーマンスが及第点以下、不満足だったのでしょう。ある下回生が試合後、He looked shedding tears with mortification.だったのを西林君が彼らしい方法できちんとケアしていました。その下回生の今後の成長は疑いのないところですし、西林君のリーダーシップの今後の成長も楽しみです。そして何よりも、彼らの熱い気持ちの触れ合いが産出するはずの一体感、そこの部分の成長が最も楽しみです。

やっぱりスポーツは良いですね。
まったく関係無いですが、オイラも死ぬまで熱く泣けるオッサンでいたいな♪

田淵君、富田君、西林君のバックローはヒットですね。西林君は今さらですが、特に富田君の7番はヒットでした。もちろん、於保君も相変わらずナイスです。BK陣では垣内君の成長が嬉しいですね。一方で、下平君、藤巻君はポテンシャルが高いだけに、もっとやれそうな期待をしちゃいます。春の終わりにファミリーの会が開催されましたが、そこでの宮本監督のお話です。

「4回生は一生に一度しかないんで悔いのないように。3回生、2回生、1回生は4回生に後悔させないように頑張ろう」


最後に余談をおふたつ。

同志社大学ラグビー部員は大変ですね。
ここ1ヶ月、何も成長していない、もはや成長する気配すらないオッサンから「どう成長したのか確かめたくて」なんて書かれるんですから。

もうひとつ。

帰りの車中で輪島さんが「今日のラックは良かったですね~。美しかった。ラックが美しいという人間もどうかと思いますけど」と上機嫌におっしゃいました。オイラが「いや、アインシュタインは『この数式は美しい』と言った人ですで」とお応えしましたら、「いや、そこまでは(自分はアブナくない)」とか。

確かにこの日のラックは2人めの入り方が良くて本当にきれいでした。
楽しいのは、それを「美しい」と表現する輪島さんのセンスですね。アインシュタインも同様ですが、岡先生が何時ぞやのトライを「エクセレント」と表現されたのを思い出しました。


Dサポートネットワークにいらっしゃいませ
http://d-support-network.net/
スポンサーサイト



Posted on 13:07 [edit]

category: 観戦レポート

Page top△