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2011

01/09

Sun.

東海大仰星-桐蔭 

■東海大仰星-桐蔭
1月3日、花園第1準々決勝

ひと言で表現するとこの試合は、
東海大仰星がラグビーで勝って、点数で負けた、
そんな試合だったように思う。

前半4分、東海大仰星5-0桐蔭。
桐蔭パスのインターセプトで生まれたポイントから東海大仰星がテンポ良く右展開、
右端でラインブレイクした後のラックは素早い球出しでFWが縦攻撃、
そのラックから左BK展開で最後は15番が桐蔭BKを振り切って左隅トライ。
このトライは東海大仰星の各選手のパス能力の高さ、身体能力の高さ、
「今何をすべきか」が意思統一され、各個人の判断が共有されている、
そんなチーム力の高さを感じさせる見事なトライだった。

前半8分、東海大仰星5-3桐蔭。
桐蔭の10番がドロップゴールを決めた。
この10番の小倉君は、準決勝でも試合を優位に進める貴重なドロップゴールを決める。
東海大仰星に比べて、桐蔭の試合の入り方が心持ち緩やだったのか、
それとも桐蔭のチーム力がその程度なのかは分からないが、
試合開始から桐蔭はずっと受け気味の流れだったように思う。
そんな中でのこのドロップゴール。
試合を落ち着かせる意味でも、価値のある飛び道具だったのではないか。

直後の前半9分、東海大仰星5-10桐蔭。
桐蔭はさらに強烈な飛び道具を見せる。
東海大仰星のハイパントを桐蔭は15番に回し、この15番が最後尾から14人抜き、
かろうじて残った1枚にタックルされるもフォローした6番がトライした。
この15番、松島選手。大排気量の下半身エンジンに上半身が載っている感じ。
並のチームならFWかCTBかな。
この選手を15番使えるところに、桐蔭の凄みがあるように思える。

さらに直後の前半12分、東海大仰星12-10桐蔭。
桐蔭ペナルティーから、東海大仰星が右ラインアウトモールで右中間トライ。
FWでトライが取れたことから、東海大仰星側に精神的優位が生まれる予感。

前半19分、東海大仰星19-10桐蔭。
桐蔭陣15m、東海大仰星スクラムから9番持ち込み右端ラックでノーハーフ、
10番垣内君が判断良く寄って、左に流れながら球出しパス、
12番が作ったラックから1番が判断良く左球出し、受けた8番が縦突進、
孤立しかけたラックを10番垣内君が我慢して支える、
後は1度のFW縦突進を挟んで、最後はFWが固まりで左中間トライ。
この一連の流れの中で、10番垣内君の位置取りの判断の良さ、
そこから来るプレーの安定ぶり、SHの才能の匂いが感じられる。

前半25分、東海大仰星19-17桐蔭。
点の取り合いながらも、ラグビーの内容で優位に進めていた東海大仰星だったが、
ここで再び桐蔭の驚異的な個人技にやられてしまう。
東海大仰星陣10mスクラムから10番垣内君が長めのハイパント、
桐蔭15番が最後尾でキャッチ、そのまま15人を抜き去って中央にトライする。
桐蔭11番と15番が偶然キャッチの瞬間重なり、
パントを追った東海大仰星14番がタックルの目標を幻惑される不運があったものの、
1度目の強烈な桐蔭14番の能力を経験したはずの東海大仰星が、
なぜ、わざわざ彼に走らせる局面を作ったのか。
結果論では済まされない、そこにはひょっとすると
東海大仰星に悔いが残る何かがあったかも知れないなんて思えてしまう。
でもね、「たられば」の瞬間が無くなってしまえば、
人間スポーツ・ラグビーの面白さもほとんど無くなってしまうわけであって、
やっぱここは結果論なんですよね。
また、完成度を上げて「たられば無くし」を追求することに、
ラグビーチームとしての向上心の醍醐味があるのでしょうね。

後半13分、東海大仰星26-17桐蔭。
似たような展開のまま、桐蔭陣25m左ラインアウト。
モールからの球出しを10番垣内君が後ろから走り込んだ11番にショートパス、
このオプションがきれいに決まって12番がゴール前ラック、
最後は9番がインゴールに飛び込んだ。

後半21分、東海大仰星26-22桐蔭。
先の東海大仰星のトライ後は、桐蔭の時間帯が続いた。
東海大仰星陣のゴール前、桐蔭がラックから右BK展開、最後は14番が右隅トライ。
ここでもディフェンスを2.5枚引きつけた、桐蔭15番のオフロードパスが効いた。

後半27分、東海大仰星26-27桐蔭。
この間も桐蔭の時間帯の連続だったが、東海大仰星は辛うじて耐えていた。
しかし、桐蔭の勢いの前に反則がどうしても増えてしまう。
東海大仰星ゴールから10m左中間での反則から桐蔭がクイックスタート。
最後は13番が右中間に飛び込んでトライで逆転。

残り2分くらい。
桐蔭が逃げ切るには微妙な残り時間。
この点差を無難にこなすほど、高校生のメンタルはスレていないはずだから。
直後のリスタートキックの処理で、桐蔭がダイレクトタッチのミス。
ここで「後半のロスタイムは1分です」のアナウンスが花園に響く。
時間は後半29分なので、あと残り2分もある。
何かが起こる、必然の色合いが濃い予感。

桐蔭陣左22m、東海大仰星ラインアウトからのモールを崩れたところで桐蔭が反則。
東海大仰星は判断に迷った上でショットを選択。
位置は22m左中間。
キックは外れ、桐蔭の選手が(おそらく)「マーク」。
ところが歓声でその声がレフェリーに聞こえなかったのかプレーオン、
慌てて桐蔭がタッチに蹴り出す形でゲームは終了した。

この場面、ショットが外れたのは仕方がないが、
東海大仰星の選手が諦めずに最後までラッシュすれば、
まあ可能性は薄いとはいえ、何かが起こったかも知れない。
ショットの選択の判断までに時間を空費したかのような印象、
そしてこの最後のどこかエグ味の少ないおとなしい印象。
敢えてベスト4とベスト8の線引きをしなければならないとすれば、
この辺りにあるのかも知れない。

東海大仰星は、ラグビーの完成度では桐蔭に勝っていたと思う。
象徴的だが彼らは最後、追い詰められた残り2分の状態にも関わらず、
ラインアウトからミス無くきれいなモールを構築した。
どんな状況でも成功させて、「自分たちの武器」と確信できるまで、
精度を上げる練習を積み重ねてきたに違いない。
この事実は誇るべきだと思う。

垣内君。
グラウンドであなたに会えるのを楽しみに待ってま~す♪
これから4年間、宜しくお願いしますね。
高校ではおそらく安定したプレーを要求されていたのだと想像します。
その動きは忠実にこなしておられますので、楽しみです。
同志社大学ではガタイを鍛えて、
ディフェンスが強く、安定感があって、時おり危険な10番に育ってくださいね。
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category: 観戦レポート

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2011

01/05

Wed.

長崎北陽台 

■高校ラグビー長崎北陽台-慶應戦
12月30日、花園第1G

1回戦、大きさで上回る遠軽を相手に、
固まりで前へ出るFW、FW・BK一体のスピーディーな集散で
大差の勝利を収めた長崎北陽台。
この試合、運動量の多い試合だったにもかかわらず、
14の尾崎君はほとんどボールに絡むことなく、
後半途中で控え選手と交替していた。

2回戦の慶應はシード校だが、長崎北陽台の1回戦の戦いぶりからして、
この試合は、接戦の可能性や長崎北陽台の勝機を予想が許されるものだったと思う。

試合前半は慶應の持ち味が出た。
接点の強さと自信がありそうなモール攻撃。
1回戦で思うようにボールを動かせた長崎北陽台だったが、
全体に受け気味、押され気味で、
「ああ、これがシード校のひと味違うところか」
と慶應から感じさせられる展開だった。
とは言いながら、長崎北陽台0-12慶應で点差は12点差。
一見慶應ペースに見えた前半だが、
「実は長崎北陽台ペースだ」と後半を期待した方が、
関係者におられたかも知れないと想像される微妙な点差。

ハーフタイムでのオイラの興味はただ一点、
「長崎北陽台の選手が慶應のブレイクダウンから受けたダメージ」
だけにありました。
筋力ダメージばかりは、外から見て分からない。
大きければ慶應が徐々に突き放し、最後は「さもありなん」の点差がつく展開。
ダメージがさほどでなければ、後半も前半同様グラウンド中盤での攻防が続く接戦。
ただし、長崎北陽台が勝つには集散で少しでも慶應を上回り続け、
慶應の形であるラインアウト・モールを自陣ゴール前で作らせないことが必須だ。

結果から言うと、長崎北陽台が受けたダメージはさほどではなかったようだ。
また、集散スピードでも後半は少しずつだが慶應の選手を上回った。

8分、長崎北陽台は早い展開に少し受け始めた慶應のペナルティーを誘い、
最後は14番に入った尾崎君が相手ディフェンスの数が揃ったところを、
慶應7番のタックルをずらしながら、引きずってトライした。
これで長崎北陽台5-12慶應。

やはりラグビーは、当たり前のことだが人間がするスポーツだ。
この辺りから長崎北陽台の選手の集散、出足が、慶應の選手を呑み込み始める。
直後の10分。
慶應がターンオーバーしたラックからのキックを
出足良く長崎北陽台5番がチャージ。
絶好のところにボールが転がって取るかキックなら大チャンス!
5番君の判断は「手でボールを取りに行く」で残念ながらノッコン。
観客席のオイラは「ああ~、キックすりゃええのに」だったが、ビデオで見ると、
楕円球の転がりが最後の一瞬ズレて、キックの選択肢はなかったようだ。
ごめんちゃい。

ラグビーはまず格闘技の攻防、次に集散スピードの攻防、
次にスキルの攻防、次に判断力の攻防で勝敗が決まるように思う。
なお、ここまでの要素には人間の精神力が影響する。
そして、もしここまでの総合力に彼我の差が無い場合、
最後は楕円球の転がりの偶然が勝敗を左右する。

どんな試合でも楕円球の転がりの偶然は起きている。
しかし、多くの試合はそれ以前の要素で彼我の差が出るので、
勝敗の要素に楕円球の転がりが意識されることはない。
しかしこの試合は、最後の要素まで引っ張り出した素敵な試合だった。
この要素は、楕円球の神様が為せる仕業でもあるので、
ラグビーの神様が臨席した試合だった」と表現してあげたくもなる。
ラグビーの神様は、グラウンドに立つ選手の熱いパフォーマンスが呼ぶのである。
長崎北陽台と慶應の選手に拍手だ。

後半15分。
長崎北陽台が押す展開は変わらない。
慶應ゴール前右隅マイボールスクラムから、
長崎北陽台が見事なサインプレーを決める。
クロスに走り込んだ13番、15番が見事に慶應ラインを混乱させ、
空けたスペースに14尾崎君が走り込んで中央にトライした。
もちろんこれで、長崎北陽台12-12慶應。

慶應はなんとか敵陣を目指すも、安定して入れず自陣に戻される。
後半23分。
慶應ゴール前ペナルティーからの速攻で、
長崎北陽台FWがインゴールに入ったが、「グラウンディング出来ず」の判断。
その直後の5mマイボール・スクラムからは右展開。
ラックからのパスを13番がファンブルしかけるもなんとか我慢、
右の14番尾崎君に渡れば慶應のディフェンス枚数は0、
完全にトライのシーンだったが、慶應タックルにパスが乱れトライは無かった。
このシーン、ファンブル持ち直しと慶應タックルに一瞬の間があったので、
即ボールを離していればトライだったかも知れない。

この一瞬の中に、ラグビーではいくつかの選択肢が詰まっている。
この場合キックの選択肢は薄いとしても、自分で行くかパスするか。
さらにタックルを受ける前にパスするか、受けてから安定したパスを出すか。
おそらく13番はより大事に行こうとして、
たまたま14番との呼吸が一瞬ズレたのだろう。

この瞬間のこの事象を、評価することは許されない。
ここに人間スポーツ、ラグビーの尽きない魅力がある。
この瞬間の悔しさ「あのとき」は13番と14番の脳裏に残り続けるかも知れないが、
この悔しさもまた、将来13番と14番だけに語れる二人の一生の宝物になる。

27分。
長崎北陽台がペナルティーゴールを決めて、
長崎北陽台15-12慶應。

直後の慶應リスタートキック。
観客席では「無理するなよ、無理するなよ」と長崎北陽台に念仏を唱えていた。
何度か見た試合のデジャブが唱えさせる念仏。
しかし、オイラの念仏は何の効果もなかったな。

観客席からはボールを受けた長崎北陽台の8番が、
少し無理したように見えた感はある。
しかし、どうだろう。
今まで彼らが勝ち抜けて来るにあたり、
この8番の力強さが、チームの推進力になって来たのは間違いない。
その彼が自分を信じて、自分のプレーを貫こうとした。
観客席のおっさんの評論など、退屈な結果論に過ぎない。
それよりも同時に、慶應23(?)番の執拗なディフェンスを賞賛すべきである。
ここで起きたノットリリースの反則と、さらに言えば後の慶應逆転勝利も、
彼の愚直で忠実なプレーと、それを選手が実践するように育てられた
慶應関係者のみなさんが生んだと言っても、過言ではないように思われる。

尾崎君。
グラウンドであなたに会えるのを楽しみに待ってま~す♪
これから4年間、宜しくお願いしますね。
遠いところから来て、仲間になってくれる君に感謝してまっせ。

Posted on 15:13 [edit]

category: 観戦レポート

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