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2017

07/21

Fri.

DSNに掲示板を設置します 

今年からDSN内に掲示板を設ける運びとなりました。ご挨拶を兼ねてそのご案内をお届けいたします。

「運びとなりました」などと書きますと近ごろ決まったことのようですが、実のところはここ数年、私が「やる」と言ってはアクションを起こさず、延ばし延ばしにしていたことです。

宮本・山神両監督の6年間が幕を閉じ、いま同志社は萩井監督のもと、文字通り心機一転の大切な時期にあります。これもまた実を申しますが、この6年間は同志社ラグビーファンとしての私にとって決して楽しい期間ではなく、むしろここ数年は応援のエネルギーを減退させ、昨年に至っては枯渇させておりました。

今春はリハビリと言っては何ですが、同志社ファンとしての自分の原点に還って、またラグビー好きが学生ラグビーの原点を求めて、何度か田辺グラウンドにお邪魔しました。同志社に溺れるのもいかがなものかと考え、他校の試合にも意識して足を運び始めています。


他校を含めた観戦試合の感想や速報をお届けしながら、好みの同志社像などを参加者の皆さんと一緒にゆったりとお話できればと思っています。また、そんな時を過ごしながら、再び応援の心が湧くようならハッピーかな?とも思っています。


同志社ラグビー関係の掲示板には同志社応援らくがき帳、Dラグ応援掲示板、2ちゃんねるの諸先輩がおられ、それぞれが長い年月を経て独自の雰囲気、見ようによっては風土を築いておられますね。同志社ラグビーを取り巻く空間は決して広くないのに、フェイスブックの同志社ラグビーファンページと合わせて、うまく住み分けができているところが面白いと思ってきました。

「そんなところに新たな掲示板を設けて需要があるのか」なんですが、なければ消えればいいだけと割り切りながら、少しでも需要が生まれるよう、自分の能力が及ぶ範囲で極力ていねいな運営に努めてまいります。

そのうえで独自の雰囲気や風土、さらに言えば文化が築き上がれば面白いですね。

宜しくお願いいたします。
2017年7月21日
水谷

有難うござます。
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category: 同志社ラグビー

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2014

10/18

Sat.

2014関西大学Aリーグ天理大学戦(10月5日) 

■関西大学Aリーグ  
10月5日(日)天理大学戦
■花園第一グラウンド
■天候: 曇り一時雨
■風: 前半風上、後半風下
■結果:  D30-19R

Dサポートネットワークにいらっしゃいませ
http://d-support-network.net/

今年も関西リーグの開幕、おめでとうございます。

この日は午後1時ごろに競技場に入りました。グラウンドでは立命-大体大戦が後半に入っても競っていて、立命がFWでやられている印象がありました。ただ、体大のミスなのか立命の踏ん張りなのか、立命ゴール前の最後の決め所で大きく切り返されて体大が勝機を失っていました。関西でありがちな光景ですが、ふと「やっぱり今年も関西やな~」と思いました。

この日の私の興味は摂南-京産大戦と同志社-天理大戦にありました。摂南を応援される方たちに見計らっていただいた頃合いで、立命-大体大戦を切り上げ第2グラウンドに移動しました。TV録画を用意してきた同志社-天理大戦の観戦は摂南-京産大戦の前半次第、14時での気分任せで第1Gに戻るか、そのまま第2Gに居座り続けるか決める予定でした。

こういう観戦プランを組めるのは第1Gと第2Gで開始時刻を30分ずらされた、関西協会の粋なお計らいがあればこそですね。開始時刻をずらすのはさほど難しい変更ではないように想像しますが、これまでずっとそうされなかったことを考えると、意外に簡単なことでもないのでしょう。世の中、長く続いたイベントほど前例の踏襲がベースになるもので、必要性を感じて、変える意志がないところに変更は起こりません。

これまで通りでも何処からも文句が出ないところで、関西協会は今年初めて試合開始時刻の変更をされました。そのことを必要だと感じ、明確な意志を持って変えられたんですね。おそらく、その必要性の軸になっているのは「ファンの利便性」なのでしょう。昨年からスタートしたレフリング検証申請制度も同様ですね。その必要性の軸は「競技者の利便性」辺りでしょうか。

自分の土俵だけで考えると新たな必要性については鈍感になるものですが、ファンや競技者など、相手の土俵で考えると必要性に敏感になり、それを自分の土俵で勝負すれば変化は起きる。その良いお手本のような気がします。自分の土俵だけで考えるのと、まずは相手の土俵で考えるのとでは真逆でして、もし後者が関西協会の文化になれば、今後いろいろなアイディアが出され、さまざま行動が起こされそうです。

内部スタッフだけではなく、外部の協力も得ながらいろいろ形にし、その過程でさらに多くの人々に心が動くことの楽しさを知らしめて行く。2013年から就任された坂田会長のお人柄、そして僭越ですが、経営能力の優秀さが伝わってくるようです。


京産大はなかなか好いチームに上げてこられましたと思いました。前半だけの観戦になりましたが、攻防ともにスピーディで、特にディフェンスはシステマティックというんでしょうか、組織性を感じさせてくれました。ラインの人数を減らさず、素早いタックルを繰り出し続けることで、留学生を前に出してオフロード・パスやラックからの速いパス・アウトを狙う摂南の攻撃力を削ぎました。

私の場合は好チーム=強いではありませんで、彼らが強いのか弱いのかは分かりません。京産のディフェンスが持ちこたえるかどうかは相手の攻撃力次第です。当然、攻撃力の強い相手には破られるでしょう。今後、すべての対戦相手に破られなければ、結果として学生日本一です。

余談になってしまいますが、極めて相対的に対戦相手と勝敗を決めるのがラグビーです。強いか弱いかの絶対評価をいち早く気にされる方が多いですが、そもそもラグビーは絶対評価には馴染まないスポーツだと思っています。たとえば、近年非常に強化された日本代表は国内最高レベルで「強い」ですが、世界ランクでは10位前後ですので口の悪いファンがいれば「弱い」と評価するかも知れません。

関西リーグの枠組み、8校の中でどのチームが強いか弱いは秋が深まれば概ね出ます。勝敗予想がファンの大きな楽しみのひとつなのは否定しません。私も以前は「今年の同志社は強いのか弱いのか」にメッチャこだわりました。ところが、このごろは枯れてきたのか「好いチームかどうか」に心が響くようになりました。

余談はまだ続きます、すみません。長くラグビーに接していると、所詮は個々人の主観、好みに過ぎないのですが、好いチームかどうかの違いは感じ取るようになるものですね。私の場合、ディフェンスに不安を抱えるチームは好みではなく、好いチームとは思いません。

「関東は相手の良いところを潰すラグビー、関西はお互い良いところを出し合うラグビー」と関東・関西の大学ラグビーの違いを表す人が以前はいました。20世紀末辺りのことでしたが、ここ最近でも関西リーグでは、ディフェンスよりもオフェンス重視のラグビーが展開されてきた感があります。

攻撃時間を多くすることでディフェンス時間を減らし、その不安をカバーする。古くはこういうチームでも好成績を残せる時代がありました。しかし、ディフェンス技術が格段に進歩した現代ではもはや通用しませんし、各地域トップのリーグでは通用させてはならないとも思います。そいういう意味でタイプは異なりますが、数年前の天理、昨年の立命、もちろん関東強豪は好チームと思いますし、この日の京産も頑張ってほしいと思います。

京産大と接戦した摂南も面白い存在ですね。ディフェンスは京産ほど組織性は感じませんが、個々に粘りがありました。留学生を参加させるという点で関西では先進チームです。是非、彼らの能力をうまく活用して、継続して関西の強化に貢献してほしいですね。2年ぶりのAリーグ復帰チームとして敗戦は残念でしたが、良いの滑り出しと見ることもできそうです。京産戦のようにAリーグの力をしっかり体感して、レベルアップにつなげてほしいと思っています。


やはり競技場観戦には、テレビ画面では知り得ない空気があります。今年の同志社の空気、今年の天理の空気、そして対戦の空気を感じたくて、結局14時にはバック・スタンドの上方、グラウンド全体を俯瞰するポジションに移動しました。メイン・スタンドの壁や屋根に反響する声援や応援が迫ってきて、久しぶりのバック・スタンドはなかなか良かったです。

天理-同志社戦は同志社がディフェンス一本で勝ったと思いました。甘いものではないと知りつつ申しますが、この日のディフェンスを残り試合すべてやり切ることができるなら、関西リーグは大火傷することなく、優位に乗り切れるんじゃないでしょうか。そう思わせられるくらいに、関西標準を超える匂いのするディフェンスでした。

密集周辺から天理CTB辺りまでのディフェンスは完璧でした。天理のボール・キャリアーをタックル・ポイントで止めるだけでなく、脚をかいて押し込む意識、踏み込んで接点をドミネートする意識が高く、天理から攻撃テンポを完全に奪い取ってしまいました。

天理は速いFWに優秀なCTBを絡めた攻撃でディフェンス・ラインを下げさせ、可能ならオフロード・パス、ラックになれば速い球出しで縦横に相手混乱させるチームだと思います。しかし、この日の同志社はオフロード・パスはおろか、ラックの球出しもスムーズにさせず、彼らの攻撃の芽を完全に摘み取りました。低い姿勢で素早く前に出て天理のスペースを奪い、「的確なドミネート・タックル」(明大3年須藤君のコメント)によってディフェンス側でありながら、ラックの争奪戦をイーブンに近い状態に持ち込んだのです。

攻撃のスペースが奪われると当然、ボール・キャリアーは自由を制限され、判断の時間的余裕を失い、ラン、パス、オフロード・パス、後続プレーヤーのリップ、ラック、モール、キック等々の選択肢がラックかキックくらいに制限されるものですが、この日の天理は前半台風接近の影響でキックの選択肢も奪われ、苦しい状況に追い込まれたように思います。

もし、天理が前半風上だったらこの試合はどうなっていたでしょう。同志社ディフェンスが攻撃的に機能したのは同じだと思いますが、このゲーム前半のように完璧に封じることができたかどうか。また、通常の気象条件下ではどうだったでしょうか。興味の残るところですね。


近年のラグビーは以前ほど攻撃と防御の区別がなく、ボールを持っているかいないかの違いだけで、要するにラインをどれだけ速く、しかも強く出せるかがポイントのような気がしています。つまり、ディフェンス時は一応のピンチではあるものの、速く、強いラインのプレッシャーがあれば攻撃側のミスで瞬時に立場が切り替わり、その切り替わりの局面で速く、強い攻撃ラインを前に出すことができれば大きな得点源にできるわけです。関東方面の強豪チームはずいぶん以前から強いディフェンスを装備し、ターンオーバーからの切り返しを得点源の柱にしてきました。

その観点からしますと、速く、強いディフェンス時比べて、オフェンス時の同志社ラインはさほどでもありませんでした。同志社は4つのトライを挙げましたが、その内訳はラインアウト→モールを起点にしたもの、相手ゴール前でのSHへのキック・チャージ、スクラムの認定トライ、そして後半のディフェンスからの切り返しトライです。

前半、ほとんどの時間帯で天理オフェンスを封じた割りには切り返しのトライが少なく、得点力とその内容に淋しさが残りますね。ただ、実はこの傾向、この日に始まったことではなくここ数年続いていることでして、今年の春も解消されていませんでした。攻撃時間、ボール保持時間の割りには得点力が低い、ひと口に表現するなら「労多くして、実り少ない」攻撃イメージです。

オフロード・パス等、最短距離のタテ突破を重視するチームが多い中、それを目指しておられるのかどうかは分かりませんが、同志社はヨコ展開のラック主体のように見えます。相手FWをスイープするくらいに意図的で速く、強いラックであれば面白いですが、関西リーグでもそれなりにディフェンス力は上がってきましたので、相当磨きを掛けないとラックは相手を圧倒する速攻にはつながらなくなったように見えます。そのせいでしょうか。ディフェンスからの切り返しという圧倒的優位な状況でも、なかなかトライに結びつくことが少ないように思います。ただし、これはもちろん相手ディフェンスとの兼ね合いですので、この日のような速くて走力ある天理ディフェンスから簡単に得点できないのも分かります。ただ、せっかく上位を目指せるのに・・・・・の残念感は否めません。

また、攻防の切り替え時には判断スピードと正しさの確度に加えて、周囲が反応する高いレベルの連携力も求められますね。これはセットプレーからのお決まりのシステムの連携力とは異なり、ラインの攻防から生まれる不確実性への対応力、チャンスを拡げる判断スピードと正確性、連携力です。ここを関西リーグ中にどう鍛えるか、その結果は大学選手権での結果にもつながっているように思います。

そういう意味では後半、ディフェンスの切り返しで取ったトライはナイスでした。このトライ、最後の場面では3人のファイン・プレーが絡んでいましたね。左中間辺りのラックからBK、FWを混じえたパスでボールは右中間へ大きく移動。遅れ気味の天理ラインで届きそうなのは2番、11番だけ、同志社ラインの端はボール・キャリアーの15番崎口銀ちゃん、次に2番東君、大外が14番松井君の3人でした。天理2番は銀ちゃんと東君をケア、ここで東君はボールを貰える位置を好走、銀ちゃんは東君、松井君どちらにパスするのか、それともそのままランで行くのかを見せずに天理との間合いを詰めます。大外にいた天理11番君は銀ちゃんと東君の動きに引っ張られ、一瞬松井君をフリーにした結果、パスを貰った松井君に抜かれました。数的優位の状況では抜けて当たり前なのかも知れませんが、3人の判断力が光るプレーだったと思っています。

ちなみに、松井君は天理11番君を抜いたあと、さらに最後のディフェンスを抜いてトライしましたが、この場面は彼ならではの競技能力でして、他の選手ならもう1つ繋ぎのプレーが必要になったかも知れませんね。ただその場合でも、末永君が素晴らしいスピードで「次」をケアしていました。この辺りも好い判断力と姿勢だと思います。


前半終了した時点では、「後半25分から同志社がどれだけ動けるのか」が私の興味の中心になりました。風下に回った後半は徐々に差を詰められての残り15分でしたが、グラウンド全体を俯瞰する位置からは天理の選手の消耗が目につきました。同志社ディフェンスと向かい風に苦しめらた前半の消耗、それがここに来て出たのかなと思いました。冒頭、「天理-同志社戦は同志社がディフェンス一本で勝った」と申しましたが、そう思う第一の理由はここにあります。逆に天理のようなチームからすれば、消耗戦で負けたのが一番悔しく、修正に燃える部分かも知れません。


最後になりましたが、同志社がシーズン最初から優秀なディフェンスを見せたことを嬉しく思います。中尾監督以前の同志社は攻撃偏重でしたから論外ですが、中尾監督、宮本監督、山神監督期のどれをとっても、シーズン最初からとなるとこれまでなかったことだと思います。クボタ時代から前に出るディフェンスを標榜して来られた山神監督ですが、この日はそのエッセンスの一滴のようなゲームになりました。今春の同志社ディフェンスは全体的に悪くなかったですが、それを脱関西の匂いがするところまで上げて来られました。

おめでとうございます。

(久しぶりで冗長な文章になったかも知れません。お聞き苦しければ、お許しください)


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Posted on 19:16 [edit]

category: 同志社ラグビー

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2013

12/05

Thu.

筑波戦、頑張ってね♪ 

■慶応戦メンバー(9月15日)
1.橋本 2.村川 3.大川 4.藤井 5.藤田 6.水上 7.下釜 8.粕谷 
9.内田 10.松下 11.福岡  12.松下 13.山下 14.久内 15.高橋
(交替)
前半34分: 12.松下→片桐
後半20分:  7.下釜→目崎

■明治戦メンバー(10月6日)
1.橋本 2.村川 3.大川 4.藤井 5.藤田 6.元田 7.粕谷 8.山本 
9.内田 10.山沢 11.福岡 12.松下 13.竹田 14.山内 15.山下
(交替)
前半40分: 6.元田→下釜
後半3分: 15.山下→久内
後半29分: 3.大川→岸、 4.藤井→伊吹、 11.福岡→片桐
後半33分: 1.橋本→河村、9.内田→諸岡
後半38分: 5.藤田→坪井

■帝京戦メンバー(10月20日)
1.橋本 2.村川 3.大川 4.藤井 5.藤田 6.下釜 7.粕谷 8.山本 
9.内田 10.山沢 11.久内 12.松下 13.竹田 14.山内 15.福岡
(交替)
後半0分: 11.久内→高橋、 3.大川→岸


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いよいよ今週末に大学選手権の開幕を迎え、2年ぶり出場の同志社は長居スタジアムで筑波と対戦します。大学選手権の筑波とは2007年度、D20-25Tで敗れて以降久しぶりの対戦ですね。振り返るとこの筑波はちょうどその頃から強化が始まり、肉体改造の成果が顕著に表れてきたここ数年は帝京を追うグループの一員として、安定した位置を保っています。特に評価できるのがディフェンス力で、強化の成果が出始めた頃の帝京が「赤い壁」と形容されたように、今の筑波ディフェンスは「青い壁」と表現可能な力はあります。

今年の同志社は春に対戦していますが、結果はD31-33T、5本ずつのトライを取り合いました。その時の筑波メンバーは、
1.加藤 2.千葉 3.大川 4.窪田 5.藤井 6.元田 7.粕谷 8.山本
9.吉沢 10.片桐 11.久内 12.竹田 13.山下 14.竹中 15.高橋
後半27分: 6.元田→稗田、 12.竹田→松下
後半39分: 11.久内→山内
でした。対抗戦メンバーをベストだとすると、大幅に異なるようです。ただ、元田君、粕屋君、山本君の第3列を体感できたのは収穫だったろうと思います。

筑波の試合は慶応戦(9月15日/T12-20K)、明治戦(10月6日/T50-10M)、帝京戦(10月20日/T3-10TK)の3戦を録画しました。同志社-筑波戦を考える上で、その3試合のうち帝京戦はあまり参考になりません。そもそも帝京と同志社はタイプが異なりますし、しかもグラウンドに水が浮く悪条件下のゲームでした。

今季の慶応と明治、特に明治は同志社と似た部分が多いと思います。細かく見れば持ち味は異なりますが、慶応・明治両方とも方向性はスピード展開型のチームです。結果は慶応が接戦勝ちし、明治は大敗しました。明治大敗の理由はゲームの入り方を完全に失敗し、試合を通じてディフェンスが甘かったことです。


■筑波ディフェンスの強いところかも~な点

①FW、BKともに個々が強い。
まずはタックラー、そして次はラックを構成した選手が常にボールのジャッカルに入ります。また、ボール停滞に成功するとラックオーバーを狙ってFWが激しくファイトします。立ってボールに絡む力が強いので、モールにしたままボールを奪ったり、パイルアップでのターンオーバーを狙います。

ここは分かっていても絡まれる部分ですから、特に前半はターンオーバーやペナルティーを取られる可能性はあると思います。同志社オフェンスがタックルポイントでいかに早く、鋭く、強く筑波のディフェンダーをスウィープできるか、そこが勝つための大きな要素のひとつです。テンポ良くボールを動かせる機会が多ければ多いほど、当たり前の話ですがスコアする確率は上がります。慶応、明治のオフェンスは結構この部分ができていました。明治のオフェンスは型に動き方が決め事っぽいですが、よく考えられていたと思います。


②相手のパスミス、ノッコン等の攻撃ミスへのターンオーバー意識が非常に高い。
これは対抗戦チームに総じて言えることですが、この部分の練習を厳しくしていることが想像されます。ディフェンスからオフェンスへの切り替えが異常に速く、全体で意思統一されています。ミスをしても、同志社はターンオーバーやペナルティーを犯さず、何としてもゲームを切らなければなりません。

ディフェンスが厳しいので、同志社オフェンスのミスの可能性は増え、そのアドバンテージ中の筑波のプレッシャーも厳しいことから、当然運動量は増えるでしょう。ミスは起こさないに越したことありませんが、相手あってのことなので起きるのは仕方ありません。攻撃中はマックスの集中力でミスを防ぎ、ミスが起きれば無駄な消耗を防ぐため、早期にゲームを切ってくれることを願います。


③ゴール前ディフェンスが強い。
個々の強さがゴール前で発揮されます。明治FWはゴールラインを割れず、執拗にラックサイドを突いて、結局ペナルティーを犯していました。もちろん、やってみないと分かりませんが、停滞したラックのサイド突破でFWがゴールラインを狙うのは時間帯や状況にもよりますが、その後の消耗を考えると少しリスキーな気はします。


④順目の展開攻撃への対応力が高い。
ただ、順目順目を回しているだけでは、トライどころかゲインを切るのも大変かも知れません。


③相手キックへのデフィフェンスに隙がない。
BK選手のエリアを埋める意識が高く、優秀なキッカーを複数持っているのでキック合戦にも強いです。


■筑波ディフェンスの弱いところかも~な点

①ボールをテンポ良く、速く、うまく動かすと、意外に数的優位な状況を作れる。
スピードある明治FWが完全に筑波ディフェンダーをスウィープし、理想的な高速連続ラックを支配してワイドのBKラインにボールを供給、前半2つのトライの1つは筑波BKをダミーランでまんまと引っ掛けて3対2の数的優位を生み出していました。ちなみに、もう1つは大外の11番の選手へのキックパスから取ったものです。


②順目の攻撃には強い一方、意外に内側に脆さを抱える時がある。
テンポ良くボールが動いている時、慶応も明治もボールを内に返して結構な頻度でラインブレイクできています。ボールがスローダウンしない限り、できるだけ速く外へボールを運ぶのが関西リーグの同志社ですが、積極的に使ってみても面白いと思います。渡邊君の左右にダブルライン(2-ライン)を作り、筑波ディフェンスを混乱させたいですね。当然運動量が要求されますが、中村主将時の選手権で帝京を混乱させ、大勝したのがこの形です。

2年前の正海さんはFBの位置から積極的にラインに入り、裏のSO役で表SOの森脇君とともに相手ディフェンスを混乱させていました。今季は主だったSO役が渡邊君一枚で、スクラムの強さや運動量の割には得点力の低さが気になります。藤本君なら十分やれそうですし、順目のパスだけではなく、スピードある3列やBKを活かす内への返しパスも見てみたいですね。筑波にはおそらく効果的ですし、たとえそうでなくてもボディーブローにはなると思います。

③後半60分辺りから運動量が少し落ちる。
この時間帯までに同志社がどのような得点経過でいるか。対抗戦7試合の総失点が67点の厳しい相手であるのは間違いありません。ただ、プール戦といえども実質はトーナメント戦です。筑波の「堅く行っても勝てる」勝算から、同志社ディフェンスの頑張り次第ではロー・スコアのゲームになる可能性はありますね。もしそうなると、本当の勝負がこの残り20分です。そこまでの消耗度はお互いどうか。スクラムの力量差がどの程度で、それがどのように影響するか。応援席にとっては痺れるような20分、選手たちにとっては至福の20分だろうと思います。



■筑波オフェンスの特徴

①個々に強い選手ばかりなので、原則FWからCTBまでの近場で鋭い前進を図る。そこで楽にゲインを切れるようなら大きくボールを動かして縦横無尽、おそらく手が付けられなくなる。

慶応ディフェンスはさほど鋭く前に出ず、どちらかと言えば受けのディフェンスですが、それでも接点で強いのか筑波をあまり前進させませんでした。明治は完全に受けのディフェンスでして、筑波FWやCTBの思う壺でした。

スクラムで3番が前に出て明治3列を足止めにし、丸裸状態の明治10番を縦突破で狙い撃ち、理想的なラックから8番がピック&ゴーで前進する。前半4分辺りのオフェンスです。明治の身体が動いていないことも手伝って、迫力ある筑波オフェンスの印象に残るシーンです。筑波3列やCTBが渡邊君を標的にするのはセオリーですね。渡邊君+3列のディフェンスに期待しています。

慶応のような受けのディフェンスを同志社がやるには、筑波ではやはり分が悪いです。やはりディフェンス・ラインを面で鋭く前に出し、できればダブル・タックルで止めたいですね。筑波はすこぶる組織的なチームなので、オフェンスで組織力を発揮し切れないフラストレーションをいかに感じさせるか。同志社との戦いよりも、自身のラグビーとの戦いに神経を消耗するところに追い込めたら最高だと思ってます。そうなると、花園は大盛り上がりに違いありません。

ちなみに、筑波は競技能力の高い選手が揃う割には個人技の爆発がありませんね。福岡君など素晴らしい個人技を持っているはずですが、筑波の中では組織的な動きに徹しています。そうそう簡単に崩れる組織力ではありませんが、個々の歯車を微妙に狂わせで分断できれば、接戦を逃げ切る程度には抑えこむことが可能かも知れません。同志社ディフェンスの出来栄えが同志社-筑波戦のゲールレベルを決すると言っても過言ではありません。

②ラインアウトが強い。
不動のLO陣+NO.8の効き目で安定しています。相手ボールに対しては4番が結構な邪魔者でして、スチールしたり、スロワ―のプレッシャーになったりします。また、要注意なのがスロワ―2番→最前列1番へのスローイング、実質パスですね。明治戦では後半2分の自陣10mラインアウトと同4分のハーフウェイライン付近ラインアウトの連続2本で使っていました。1本目は②→①→②→①→⑮と3人による絶妙なパス回しとランスピードでトライを取りました。よく練習されているプレーであることが覗えます。2本目は②→①→②まで成功し、ボールを前に運ぶ成果を見せました。

10mライン付近の、少し相手の緊張が緩みそうなエリアを利用したプレーですね。前半T24-10Mと折り返した「ここから」の明治に、脱力感を与えそうな実に効果的なトライだったと思います。このプレーはノット5mを取られることが多いですが、筑波のこれは精度が高いです。


③各種キックの精度が高い。
タッチキック、ノー・タッチキック、ハイパント、SHのボックスキック等、キックの精度が全般に高いですね。得点でリードを許すと後半はクレバーにエリア確保を狙い、実際効果を上げる力があります。キックの安定度は同志社より上だと思います。


④スクラム、モール
スクラムは慶応に互角、明治に優勢でした。モールは慶応、明治とも止めています。ただ、1ストップまでは前進され、そこから前に動かして2ストップでユーズ・イットまたはラックのパターンでした。その程度の力があるということですね。同志社だとどうなるか、やってみないと分かりませんね。ただ、ここでやられてしまうと決定的に不利を抱えますので、何とか止めてくれることを願うしかありません。

モールといえば、同志社が今季2度試みたいわゆる「エア・モール」ですね。1度目は立命戦、2度目は体大戦で、両方とも失敗しました。流経-東海戦では東海が1度使い、こちらはディフェンス放棄の意志が明確にレフェリーに伝わったのか、レフェリーが流経にユーズ・イットを命じました。つまり、東海の意図は一応成功したのだと思います。また、帝京-日体大戦では日体が自陣ゴール前で使ったらしく、帝京のボール・キャリアーがモールの真ん中を割って突進、日体大の選手が虚を突かれている間にトライしたそうです。つまり、こちらは失敗です。

同志社がエア・モールを使う可能性があることを当然筑波は分かっているでしょう。そこを敢えて使うかどうかの判断は見ものですね。レフェリングが曖昧で、ギャンブル性の高さから使ってほしくない気はしますし、いよいよ追い込まれた時に、悪い流れを切る手段としてのギャンブルはあって良いような気もします。ただ、筑波が冷静でいる間はできたら避けてほしいですね。

「キャ~、観るのが怖い」
ひたすら、それだけの理由ですが・・・。


ずっと以前のこと、テレビ解説者のどなたかが「関西のラグビーは自分の良いところを出し合うラグビーで、関東(対抗戦)のラグビーは相手の良いところを潰し合うラグビー」と違いを表現され、自分はなるへそと思ったことがあります。当時と比べてラグビーはずいぶん様変わりしました。でも、その色合いは双方に伝統文化的に残っているような気がします。

2~3年前の筑波は正にその対抗戦的、ディフェンシブなチームでした。タックラーを頂点とする三角形のディフェンス・ラインを忠実に、しかも鋭く、強く前に繰り出し続ける姿は地味で面白くないのですが、内心、その完成度に舌を巻いたものです。

ディフェンシブなチームからスケールの大きな総合的チームへと、ひと足早く帝京が移行に成功しました。筑波は帝京の後を追っているイメージで、昨年辺りからは築き上げたディフェンス力をベースに、オフェンスのリスクを管理しながらゲームを進める懐の深さを感じさせます。筑波と同志社、両者の強化過程を比べてみますと、筑波が同志社の5年先を走っていると思うのですが、年数の長短の評価は別にして、彼らがずいぶん先行しているのは間違いないと思います。


ただ、日曜日の勝負は別やで。

筑波はベストを出せなくても同志社に勝てるだけの厚みはあるでしょう。一方、同志社は今季のベストを出さなければ苦戦するのも否定しません。ただ、その差は絶望的な差ではないと思っています。何かの理由で筑波が20~30%ダウンして同志社が逆にアップすれば、一発勝負で接戦になり得る程度の差だと思っています。

昨年準優勝校の筑波は強く国立を意識しています。勝ちたい以上に、負けられないのが筑波ですね。強いディフェンスからの切り返し、エリアを有利に進めて同志社ゴール前のラインアウト→モール。オフェンスはCTB辺りまでのFWの近場で勝負、9番からのボックスキックで同志社ディフェンスを崩しにきそうです。

同志社がそこでやられてしまえば話になりませんが、逆に抑えることができればチャンスです。筑波の攻撃を抑えられているということは即ち、同志社の選手が動けていることを示しています。慶応も明治も意図する形で結構な頻度、筑波相手にトライやチャンスを作れていました。テンポ良くボールを動かせれば、同志社のパス能力は慶応・明治以上だと思っています。十分闘えるものはあるはずでし、加えて筑波は後半60分辺りから少しパフォーマンスが落ちます。

実は体大戦後に録画観戦の感想を仲間に述べたところ、競技場観戦した仲間から「メガネを掛けなさい」と言われました。(もう、掛けとるわい!/笑)
確かに、あのゲーム最初のトライ、体大にやられたやつですが、あのディフェンスは国立に行きたいチームにしては恥ずかしいものでした。記憶に残っているところではもうひとつ、前半最後の「あわや体大トライ」のディフェンスも恥ずかしいですね。まさか大学選手権であのディフェンスをしないとは思いますが、もし筑波相手にやっちゃうと明治か、明治以上に南無阿弥陀仏でしょう。

余談ですがあの試合、体大には後半3トライされました。でも、そのうち少なくとも2つは同志社のズッコケ・トライです。ズッコケで取られるのはもちろん悪いことですが、話のネタにはなりこそすれ、同志社として恥ずかしいものではないと思ってます。恥ずかしいのは先に挙げたような、鋭く前に出てスペースを消すのが生命線であることを理解しないディフェンスです。ところで、追いつかれるトライの起点となった八木君のプレー。判断はともかく、彼のガッツは買いだと思ってます。

冒頭、2007年度の大学選手権、筑波戦の紹介をしましたが、それは同志社ファンなら忘れることのできない前川主将の時のゲームです。古いものですから引用をお許しください。その時のインタビュー記事を抜粋して引用します。
http://www.rugby-japan.jp/national/college/2007/id3978.html

「筑波の強さは充分警戒していたが、いざゲームが始まるとDFの強さに面食らってしまった。関西で通用していた攻撃がまったく通用しなかった。後半ゼロチャンネルでのDFを強化され、巧みにチャンスを潰された。DFの差が敗因と言っていい。後半の鋭いダブルタックルに対し、充分な対応ができなかった」(前川主将インタビュー)
「同志社のFW周辺を重視したアタックに対し、DFが充分対応できた。BKラインのDFが最後まで崩れなかったことは評価に値する」(筑波側インタビュー)

面白いですね。この時の筑波はディフェンスで接戦に持ち込み、鋭いダブルタックルで同志社のFWの強みを封じ、ノーサイドの瞬間を5点差で逃げ切りました。

D25-20T、日曜日のゲームはこの最終スコアが好いですね。スピーディーなラックとダブルラインの幻惑で25得点、鋭くプレッシャーをかけ続けるディフェンスとできればダブルタックルで20失点です。2007年のお返しがまだできていません。その後の6年で立場は逆転し、同志社が100%チャレンジャーになった今がそのチャンスです。

やる前は難しいはずだったのに、
やった後は意外に簡単なことだったように思える。


結果を考えず、やるべきことをやる人間にはよく訪れることですね。
同志社はとにかく、筑波戦を満喫しましょう。
あなたたちがベストを発揮する、それが一番の魔法だと思っています。

PS.
この文章を作っている間に、近鉄との合同練習、そして立命との合同練習が組まれたとか。DSNのヘッドライン記事によると、立命との合同練習は山神監督のアイディアと行動力によるものだそうですね。近鉄との合同練習も同じでしょう。監督のファインプレーに賞賛を贈ります。立命は筑波と方向性が同じですし、同志社は慶応と方向性が同じです。お互いにとってWIN-WINの、本当に素晴らしいアイディアですね。

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2013

11/19

Tue.

2013関西大学Aリーグ関西大学戦(11月16日) 

■関西大学Aリーグ  
11月16日(土)関西大学戦
■西京極競技場
■天候: 晴れ
■風: ほとんど影響なし
■結果:  D41-14K

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関大を拝見するのは今季初でした。ただ、前週の鶴見緑地の関大-大体大戦ビデオがネットに落っこちておりまして、それを拝見するといかにも関大ディフェンスが緩いものですから、「このディフェンスなら10トライは固い。流れ次第では同志社ファン大喜びのゲームもあり得るな」なんて事前に思っていました。もちろん、関大ディフェンスがグラウンド中盤でも緩いこと。そして、同志社オフェンスが京産大戦同様スピーディーであることが前提です。

トライシーンは要するに、概ね「ディフェンスが崩れたシーン集」ですね。そこを読み違えたのが私の甘さです。同志社の闘いを見た今だから言えることですが、大体大のFW攻撃が関大ディフェンスに内側の守りを意識させ、その布石効果で気持ち弱くなった外側を体大BKが崩していたんだろなと思います。考えてみればディフェンス技術が年々進歩し、関西Aリーグ参加校でもそれが標準装備となった近年です。ゆるゆるのディフェンスで、関大がAリーグに居られるはずありませんね。そこを考えるべきでした。京産大戦の同志社トライ集を呑み過ぎて、少なからず酩酊状態でした。


柴田君の名前がどこにもなく、復活田淵君がいきなりスターターな当日配布のメンバー表にオッと思いました。同志社NO.1のタックル回数を誇る選手がいないことに一抹の不安を覚えると同時に、冨田君+田淵君、末永君、西林君のバックローです。関大を近場から縦に崩す意思表示やなと思いました。

酔っぱらいにとっての関大戦前半は、冷たい水をぶっ掛けられて目をパチクリさせられる展開でした。酔っぱらいですから「誤算」と言える立派なものではないんですが、私にとっての「聞いてないよ~」の第一は関大ディフェンスが出足鋭く、すぐに立ってラインを埋め、構築する意識が高かったことです。そして、さらに「聞いてないよ~」の第二は、同志社が展開、集散スピードで関大に負けていたことです。特にFWは動けていない印象を受けました。突破系FWが執拗に近場を突いて関大ディフェンスを集めるわけでもなく、動けていないのに同志社展開スタイルの形だけをなぞったあげく、関大ディフェンスに絡め取られることの繰り返しでした。

「動けてないな~」は当然ディフェンスにも影響しますね。DSN偵察隊長のレポに「関大は横に強い」とあった通り、関大の速いライン攻撃に同志社の大外が薄くなる瞬間が何度もありました。「ディフェンスは1ヶ月前に戻ったみたい」と思い、実際仲間内ではそう口にしました。関大だから1トライで済みましたが、関東上位にお出まし願うまでもなく、留学生を擁する関東中位との対戦を想像してもお尻の辺りがこそばゆいというか、正直心もとないです。


翌日早起きして、天理-関学戦のビデオを流し見しました。関西リーグは総じてモチベーションが安定しませんね。同じチームであまりにも出来不出来に差が見られます。疲れの出る時期なのかも知れませんが、上位に対するモチベーションと下位に対するモチベーションに差があり、それに左右されていると思うのがすんなり来ます。

対抗戦上位であっても学生ですから同じ傾向はあるはずですが、関西リーグはその度合いがより大きいような気がします。今年の場合は特にそうですね。リーグ参加校すべてが強化途上でして、まだまだ出たとこ勝負的な戦場なのでしょう。精神的に安定し、常に自分のラグビーを出し切るチーム同士の死闘を早く見たいと思います。2010年の関学、2011-2012年の天理は安定した力を見せました。ところが、惜しいことに概ね関西は常に1強状態でして、その力も長く継続しません。より多くの安定した強豪チームが関西の覇権を争う。関西が関東と肩を並べるのも、まずそこを越えることが肝要かも知れません。


後半早々に関大にしてやられた時は目の前の光景に「前半同様、動けてないな~」を感じ、正直どうなることかと思いました。しかし、その後は同志社FWが近場近場で縦を突き、ゲーム・コントロールを関大から奪い取りました。この修正能力は本当に良かったと思います。

同志社大学ラグビー部公式サイト
http://www.doshisha-rugby.com/contents/results/more.html?unique=Mzg1

田淵君、山田君、末永君、西林君、秋山君。記録によると後半のトライはすべてFWによるものです。この辺りの判断はハーフタイムの山神さんからの指示でしょうか。それとも、秋山君を真ん中に、メンバーの冷静な分析によるものでしょうか。それとも、指導陣+選手、総じての判断でしょうか。興味深いですね。

興味深いというか、面白いという意味では楽屋ネタになりますが、FWが近場を突き始めて後半最初のトライを上げた時、その少し前に輪島さんが「縦突いたら面白い」的なことを仰っていましたので、「まるで輪島さんの声が聴こえたみたい」と申しましたら、「(関大の弱点が)ミエミエなんで」と仰っていました。余談をお許し下さい。


ここ数年の同志社は前提に同志社展開スタイルがあります。ですから、この後半に見せたFWの姿はあまり記憶がありません。「へえ~、こんなんもできるんや」が素直な感想ですね。同志社展開スタイルの生命線であるスピードを出せない時の脆さを見せたのが前半、そんな時でも打開する引き出しを持っていることを見せた後半、この日の関大戦はそんなゲームでした。

前半、冷水をぶっ掛けられて酔いが覚めた酔っぱらいでしたが、後半の30分間で別の酒を振る舞われて早くも酔っぱらい、ノーサイドの笛が競技場に響くのがいかにも惜しそうで、もうちょっとゲームを見たそうにしていました。執拗に内側を意識させられ、少し消耗した関大ディフェンスです。同志社展開スタイルがそのディフェンスにどんな効果を発揮するのか。そこを見たかったんでしょうね。いつでもマスターに「もう一杯」をねだる酔っぱらいですね。

研究対応能力のファインプレーで関大が前半を取り、修正対応能力のファインプレーで同志社が後半を取った。酔い覚めの頭でこの日を振り返ると、前後半を両者で分け合う面白いゲームでした。両者に感謝を、特に関大には敬意を表したいと思います。


完全学生主導が長く続いた同志社では常に引き出し全開の、言葉が乱暴ですが懐の狭いラグビーが特徴だったように思います。その分、相手に研究されやすく、通用すればメッチャ強いですが、抑えられれば他に引き出しがないため手もなく苦杯を舐める。こんなイメージです。以前の同志社であれば、後半もスピードのないまま同志社展開スタイルのゴリ押しを続け、後半の後半、パフォーマンスが落ちたところで関大に足元を掬われる、こんなゲームも十分にあり得たでしょうね。そういう意味では今季のチーム。ひとつの戦い方にこだわらず、状況に合わせて相手の弱点を突く、それもあまり記憶にない突き方で崩すという懐の深さを見せました。


これから同志社は大学選手権を闘います。その懐の引き出しにあるものが、全国レベルでどこまで通用するかは誰にも分かりません。関大戦前半の40分は関大のファインプレーですが、視点を変えると同志社のロスと見ることもできます。プール戦とはいえ、国立を考えればサドンデス覚悟の3戦です。勝ち残るためには絶対にロスできない前半40分と言えるでしょう。

簡単にスコアできないプレッシャー下で、同志社展開スタイルをどのように効果的に発揮させるのか。相手の分析、特に弱い部分の分析が重要になりそうですね。同志社展開スタイルを独りよがりにぶつけるのではなく、後半に迎える本当の勝負の時間帯を見据えて、そこに至る、そこを制する過程を合わせて楽しんでください。

大阪体育大学戦も大学選手権に出場する可能性があるそうです。ということは、次戦から選手権が始まると考えても罰は当たらないんじゃないでしょうか。DSN偵察隊長によると体大は縦に強く、横に弱いとか。前半から同志社は、体大相手にどうゲームをコントロールするんでしょうか。体大はそこをどう対応してくるんでしょうか。

京産大戦のように一発で崩すのは確かに盛り上がりますが、相手の弱いところにじっくり布石を打ちつつ、その効果が表れたところで一気に崩すのもまた格好いいですね。今年の同志社は選択肢が複数あるように見えます。そこを体大相手にどう調整し、どう繰り出すか。そこも大きな楽しみのひとつになりそうです。

メッサ、楽しみやん♪


余談の追加です。
京産大戦と関大戦のここ2戦、観客席からのレフェリングへの批判やら注文やら恫喝やらに辟易しています。私らも常に大人しいわけではないので、偉そうに言うつもりはありません。一つ言うも百言うも一蓮托生とお思いなら仕方ありませんが、のべつ幕なしだとさすがに興が削がれます。

ゲームに集中したい方が絶対おられるはずです。そして、大学選手権が始まります。せめて程度をわきまえてやりませんか。


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2013

11/03

Sun.

同志社の歴史的転換と新システム③ 

同志社の歴史的転換と新システム③

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同志社スポーツアトム編集局が選手のインタビューを毎試合レポートしてくれています。インタビュアーの能力に左右される部分はあるのですが、ここ数年は徐々に話の内容が具体的になってきていることにお気付きでしょうか。「同志社らしく・・・」などの抽象的な表現が消え、特に今年の場合は各選手が各ポジション、自分のやるべき仕事を具体的に把握しており、そのために実際のゲームでの課題を個別に、また全体の視野を持って捉えられている様子が伝わってきます。

同志社展開スタイルをトライで実現するプロジェクトに対し、ポジション毎の役割りを忠実に果たすことに加え、個々の特長ある能力をプロジェクトでどう活かすか。一般社会のプロジェクトだとメンバーは期間中、日常生活を含めてワクワクする時間を過ごします。同志社アトムのインタビュー記事からはそのワクワク感が伝わってくるようで、同志社に生まれつつある自主性の証明のように私には見えます。

今回のテーマは「同志社の歴史的転換」です。歴史的転換ですから転換点の前後で劇的な変化があるはずでして、アフターは前回までにご説明申し上げた同志社です。自然発生的な強化システムの存在を感じさせる現在の同志社ですね。ではビフォーの姿はどうしょう。それについてはこの30年、自分なりに感じ取ってきた同志社の歴史を振り返りながらご説明します。



今年はどんなラグビーで行くのか。ラグビースタイルの選択と決定ですね。メンバーの好みと能力、やりたいラグビーとできるラグビーの総合判断で今年のラグビーを導く。おそらく、ラグビーの醍醐味のひとつだと想像します。本来は実際にゲームを楽しみ人たちが一から考え、シーズンに向けて構築するものだと思います。

ただ、基礎プレーの習得時期にある高校生にスタイルの決定は難しそうです。だから、高校ラグビーでは顧問や監督の考えが反映される傾向が強そうです。また、勝利至上主義が当然のトップリーグでは柱となるスタイルがまずあって、個人の能力をそのスタイルにどう活かすかが分析、議論、調整されそうですね。一年は長そうでアッと言う間ですから、一からのスタイル構築は現実問題大きな負担となり勝利至上主義からは不合理です。

少し大袈裟に表現にですがこのラグビースタイルの決定権、学生主導が不文律の理想であった同志社では学生の権利として担保されてきました。そのことは、「こうしたらどうやとは言われるが、こうしろとは言われない」や「同志社では練習メニューまで学生が作っている」などの過去のインタビュー記事から覗えます。

もはや死語ですが以前は伝統的に、早稲田の横の揺さぶり、明治の縦と言われてきました。当時は同志社が関西で唯一彼らと対峙できる関西の雄でしたので、マスコミ誌上で「同志社のスタイルは何か?」が時々話題に上りました。岡先生はその都度、「スタイルのないのが同志社」と応えておられたように思います。ちなみに、同志社を表現した言葉に「自由奔放」がありますが、この辺りが語源になったのかも知れませんね。学生を型にはめることを嫌う、当時の同志社一流のポリシーでした。


ラグビーは学生のものだから、学生がスタイルを考えて決めるのは当然だろう。自分で決めた以上は努力するのが筋だが、その部分も学生に自主性に懸ける。どのようなものであっても結果を引き取るのは学生であって、学生は過程と結果から何かを学んでほしい。

このポリシーをだいたいこのように解釈しています。ラグビーですからこの態度は当たり前だろうと思うですが、現実の大学選手権の覇権争いの中では当時も珍しかったように記憶しています。ラグビーのアマチュアリズムの良さ、それを最大限学生のために活かそうとしたのが同志社だったのでしょうね。それを理想への挑戦と捉えるか、現実軽視の理想家と捉えるかは各立場で勝手に判断すればいいことです。大切なのは、同志社の学生主導に確かな志があったということですね。また、理想と現実は概ね相反するものですが、全盛期の短期間とはいえ、理想が現実の成果を導き出した、理想と現実が一致した時代があったことを特筆しておかなければなりません。


ただ、ラグビー界の変化により、この理想の追求は徐々に困難なものとなります。他のスポーツと比べてアマチュアリズムへのこだわりが強かったラグビー界ですが、1990年代辺りからプロ化への流れが始まります。IRBのプロ化宣言が1995年ですがワールドカップは1987年からスタートしており、ラグビーのプロ化、グローバル化の流れは既に決まっていました。プロは究極の勝利至上主義集団です。世界のラグビー界は飛躍的な競技能力向上の競争時代に入りました。

日本代表の競技能力が世界から大きく離されたのがこの時期です。その危機感を背景に日本でも2003年にジャパン・トップリーグが始まりました。当時の学生ラグビー界に目を向けますと、1997年から関東学院の全盛期が始まっています。その前年まで全盛を誇った明治はその後、徐々に選手権では勝てなくなります。豊富な資金投資を思わせる関東学院の台頭とその後の明治の低迷には、一時代の終焉と新時代の開幕を感じさせられます。優秀な高校生を集めれば勝てる時代の終焉、そこに資金投下がなければ高勝率の維持が難しくなる時代の開幕です。


旧時代を先駆けた同志社でしたが、新時代では先駆けとなりませんでした。そんな中でも部は存続を続け、理想を抱えながら勝つことも求められました。しかし、フルタイム・コーチングの必要性が説かれた時代です。徐々に勝率は低下し続けました。「勝つだけがラグビーじゃない」が口にされ始めたのがこの時期でしょうか。否定できない真理を表していると同時に、安易に使えば弱体化の方便にもなる言葉ですね。、かつては同志社の金看板であった学生主導ですが、皮肉にもその金看板が勝率維持の重荷になりかねない状況を、ラグビー界の環境変化が同志社にもたらしました。


気の毒だったのは大西主将時代以後の2年間、特に2年目ですね。私が田辺にお邪魔するようになったのがこの年ですが、学生主導が孤立化しているような印象を受けました。このような表現は批判を受けるかも知れませんが、壮大な完全学生主導の実験がラグビー部崩壊の危機をもたらしたような印象を持ちました。

自信があり、実際に強かった大西主将時でも国立準決勝では関東学院に敗れました。私など能天気なファンは水間・大西2代の強化でそれなりに満足でしたが、残ったAチームメンバーはショックだったろうと想像します。フルタイム監督の必要性が説かれ、実際に他校は成果をあげていた時代です。自分たちは当然勝ちたいし、周囲からは勝てと言われるものの、完全学生主導に限界があることは自分たちが一番よく分かっている。あの2年間、学生が迷走したイメージですが、社会経験の乏しい学生が孤立感を深め、出口を見失った結果の行動に見えなくもありません。当時の学生が100%悪いとするのは問題の本質を見誤る態度のように思えます。


同志社崩壊の危機を救われたのは中尾元監督でした。当時、学生主導が理想からかけ離れ、学生勝手になっていたところに管理を導入し、生活面での自由を制限されました。また、同志社初のフルタイムコーチです。練習指導権を学生からコーチに移行され、「同志社は練習メニューまで学生が考えている状態ですから・・・」の状態は解消されたと思います。もちろん、中尾さんおひとりが頑張られたわけではなく、当時は中尾さんを中心にして、同志社立て直しの気運が高まった時期だったように記憶します。寮の建設やグラウンドの人工芝化など、成果の陰には多くの方々の貢献がありましたし、ファンクラブの果たした役割りも大きかったと思います。

練習と自己管理の一部を学生主導から監督側に移行された中尾監督でしたが、ラグビースタイルの決定権は学生主導に残されました。中尾監督期の後期は分かりませんが、少なくとも前期は戦術面に口出しをされなかったと聞いています。学生を全面的に管理下に置くのではなく、ラグビーを造る醍醐味の部分に自主性を残されたということですね。急激な全面的管理は学生に受け容れ難いことでしょうし、ご存命であった岡先生の影響力も想像されますが、この判断は中尾監督の信条に基づくものだと思います。

全体をAスコッド、Bスコッドに分け、基礎練習の徹底を図られました。コーチングに飢えていた前半期のメンバーには、むしろそれが新鮮だったのでしょう。有能な選手を多数擁したこともあり、方針は好循環、好結果につながりました。ただ、後半期はその方針がマンネリを招いたでしょうか。さまざまな要因が組み合わさっての結果だと思いますが、最終的には関西でも勝率が下がり始めました。

結果が出ている間はいいですが、勝てなくなると同志社の場合、指導者への風当たりが学生以外からもきつくなりそうです。基礎練習の繰り返しや生活管理への不満が学生のみならず、周辺からも顕在化したかも知れませんね。後半期は年々監督が孤独感を深められるようで、気がかりでした。責任者なので強い風当たりは当然のこと。正論なのは重々承知ですが、完全学生主導末期の学生たちといい、中尾監督機期の末期といい、同志社ではどうして、真ん中にいる人間が孤立化する印象があるのか。どこか体質的めいたものを感じて、当時は良い気分ではありませんでした。

中尾監督期に学生の気質が劇的に変化したことが、その後の同志社を強く下支えしています。宮本前監督や山神監督、他のOBの方とお話させていただいく機会に恵まれる際、誰もが口を揃えて仰るのが「今の学生は本当に真面目で、よく練習する」ということです。時には「真面目すぎると思うくらい」と表現されることもあります。同志社崩壊の危機にあったころを思うと、学生の気質どころではなく、部の文化が変わった気がします。先日の関学戦では先方の選手のヤンチャぶりが目立ちました。当時の同志社のゲームマナーは非常に挑発的で、あの比ではなかったと思います。


中尾監督の後、宮本監督が1つのラグビースタイルを同志社に導入されることになります。おそらくこの「1つのラグビースタイルの導入」については議論を経ていないのでしょうね。完全学生主導理想との軋轢を見ることなくスムーズに移行、山神監督期に入った今年は自然発生的な強化システムが同志社に生まれ、学生の自発的な部内競争を導く成功を収めています。この一連の流れを学生主導の歴史で捉えますと、中尾監督期に完全学生主導の一角が崩れ、宮本監督が残りの柱、ラグビースタイルの決定権を取り外されたことで、完全学生主導が崩壊したように見えます。

見事な、まるで魔法のような様変わりですがそれはそれとして、あれほどこだわった学生主導の理想はどこへ行ったのでしょう。誰も何も言わないので、端からそんなものはなかったかのようです。今の状況に眉をひそめる人はいないのでしょうか。何の総括も聞かれないのは、少なからず違和感に近い寂しさを覚えます。


時代は中尾監督期の前期からさらに進んで、栄養管理を含めた科学的トレーニングによる競技能力向上が、高勝率維持の前提時代に入りました。かつての完全学生主導や中尾監督期の一部学生主導に戻ることは、大学選手権制覇はもちろん、国立進出をも放棄することに近いことだと思います。もちろん、それらの考え方はが悪いのではありません。むしろ、ラグビーを楽しむ人間にとっては当然の考え方だと思いますし、同志社がもしその方針を貫くなら、堂々と歩むことがひとつの主義となり得ます。

ただ、今後ますます大学ラグビーの環境はシビアになり、その方針が高勝率とは相容れなくなるのは間違いないはずで、そこに敢えて好成績を要求するのは矛盾というか、無責任な態度だと思います。信じる理念や哲学があるなら、同好会と揶揄されようと「その道もいいな」と思ってきました。また、逆に学生が全国で勝ちたいと言うのなら、一朝一夕で済まないマジで大変な道ですが、かつて新島襄が歩んだ道を想起しないでもありません。それもいいなと思ってきました。

ただ、学生が勝ちたいと思い、周囲が勝ってほしいと願う力がはたらく限り、おそらくもう後戻りはできないでしょうね。中尾監督、宮本監督、山神監督と続いた同志社の過渡期ともいうべきこの10年。これらの優秀な監督を迎えることができて、同志社は本当に幸いでした。中尾監督が学生主導に敢えて踏み込まれて部の練習文化を軌道修正、そこに宮本監督が同志社展開スタイルを導入され練習の目標を明確化、さらに現在の山神監督の下では、同志社展開スタイル追究を軸に学生・指導陣の資源の好循環システムが生まれつつあります。


同志社はやはり、学生主導!だよん。

新しく、時代に合った学生主導を開拓してほしいですね。たとえかつての学生主導が歴史の1ページとなっても、そのページを読み込めばそこに込められた哲学、それを唱えられた人々が学生に託された思いは読み取れます。学生主導の形は時代や環境に合わせて変わり得るものですが、学生主導に懸ける人々の思いは時代を超えて普遍的です。

・学生は勝ちたい。
・指導陣は勝たせたい。
・同志社世論は同志社の強弱にしか興味がない。

要するに誰もが強い同志社を願っているんですね。であれば欲望を剥き出しに、形振り構わず強化を模索すればいいですね。「勝ち負けだけがラグビーじゃない」はしばらく封印し、再び大学選手権を制覇する時に口にして、敗者を歯噛みさせれば良いです。全盛期の同志社がそうだったように。

帝京-早稲田戦は見事でした。競技能力が他大学の学生を超えている帝京、そしてその帝京を相手にあれだけレベルの高い好ゲームを作ってみせた早稲田。両者は立派だと思います。勝つという欲望に忠実な一方で、勝つための手順は知的に科学的に追究していますね。選手個々の競技能力の向上という、現代ラグビーの本質と謙虚に向き合っています。余談ですが、筑波もおそらく継続して向き合っていますね。立命などは向き合い始めたチームのひとつでしょうか。ただ、時間がかかる粘り腰のプロジェクトなので、緒についたチームには継続力、構想力が問われますね。

早稲田や筑波の競技能力から伝わってくるのは、帝京を追う強い意志です。同志社が本気で競技能力を上げ、安定的に高勝率を目指すならば、選手や指導陣以外の、現場を支える組織力の構築は避けて通れません。大学主導の強化は同志社の場合、期待できないでしょうね。となれば、勝ちたい、勝たせたい、強い同志社が好きの人間たちが強化の主体になるしかありませんね。大学のサポート力は大きいですが、大学が遅れ馳せで参加せざるを得なくなる状況、大学にサポートしたいと思わせる説得力を生むことが必要で、できるできないの事前議論抜きにまずはその主体造りをスタートさせることですね。

では、そのリーダーシップを誰が執るのか。

かつての完全学生主導は本当の意味での学生主導ではなく、周囲から与えられた学生主導でした。いわば箱入り娘的な学生主導、内々で完結する内向きの学生主導であったと思います。

同志社の展開スタイルをより高いレベルで追究し、安定した高勝率を目指すことは即ち、入部した学生の競技能力を上げる取り組みとの戦いです。そのためにはその道筋と構想、予算の全体像を描き、それを基に学内外の協力を仰ぐことも必要となるでしょう。

この外向きの戦いが新たな学生主導になれば良いですね。周囲の大人たちが学生のために何かを用意する発想から抜け出し、周囲の大人たちの協力を取り込みながら、学生自身が主導的に必要な資源を同志社展開スタイルの追究に投入するイメージですね。かつて新島襄が同志社を興したことに通じる、すこぶる同志社らしい学生主導です。成功するか、失敗するかなんてことを考える必要はありません。学生は成功させることだけを考えればいい。学生だから許される、そして学生に自主性の願いを懸け続けた同志社だからこそ許される学生主導です。


「先頭に立つイメージではなく、みんなの真ん中にいるキャプテンでいたい」

秋山君がこのようなことを仰ったそうです。それを聞いた時、心の豊かさと知恵の深さを覗わせる言葉だと感心しました。同志社が本当に大学ラグビー界の先頭集団を追撃するのであれば、学生は従来のように周囲がお膳立てしてくれるのを待つのではなく、学生がみんなの真ん中にいて、同志社と同志社を取り巻く資源を強化に活用する形を模索してほしいと思います。

(了)



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